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J2第1節(3月3日)、新生コンサドーレ札幌が開幕戦白星スタート

13・03・11
 コンサドーレ札幌は、3月3日にアウエーのフクダ電子アリーナでジェフユナイテッド市原・千葉と対戦。今季から指揮を執る財前監督をはじめ、選手の半数以上が道産子という新たに生まれ変わった札幌。

 「今年はどんなサッカーを見せてくれるか―」というサポーターの期待を一身に集め、2013シーズンのピッチに向かった。

 試合は前評判の高かった千葉に押し込まれる時間が長くなる。しかし、新人ながら開幕戦に先発出場のDF松本、MF神田も物怖じせず堂々としたプレーを見せ、札幌が互角以上の戦いに持ち込む。両チーム徐々にチャンスを作り、オープンな試合展開となるが、共になかなか生かせない。

 そしてスコアレスで迎えた試合終了間際のロスタイム。MF砂川からのフワリとした優しいパスをFW内村がダイレクトで合わせ劇的な決勝ゴール。そのまま札幌が1−0で逃げ切り、開幕戦を7年ぶりの勝利で飾った。

 次節は10日、ホーム開幕戦となる札幌ドームに栃木SCを迎える。生まれ変わった新生コンサドーレを見に来るサポーターは大勢いるだろう。選手たちはその期待に応えられるよう懸命なプレーを期待したい。

 (写真はいずれも3月3日、フクダ電子アリーナ、撮影・石井一弘)


 上写真/前半3分札幌の高卒ルーキーで唯一先発で起用されたMF神田(28番)が、FWテレ(19番)の動きを見ながら左サイドを駆け上がる。そのままドリブルで持ち込みこの試合チーム最初のシュートを打つなど新人離れしたプレーを見せた。左端DF松本(27番)


 上写真/前半23分、札幌はMF上里(20番)を中心に中盤でボールを支配、DF櫛引(25番)、MF神田(その右)、DF奈良(23番)ら若手が意欲的な動きを見せた。左端千葉のMF兵頭(10番)


 上写真/前半39分、千葉の左CKからの攻撃はGK杉山がパンチング、こぼれたボールをMF河合(4番)がジャンプしてクリア。守る札幌の選手は左からFWテレ(19番)、河合、GK杉山(30番)、DF奈良(23番)、櫛引、松本。スタンドは遠来のサポーターでいっぱい


 上写真/前半45分、千葉MFジャイール(22番)のFKを壁を作って守る札幌の選手たち。左からMF上里(20番)、GK杉山、MF内村(13番)、DF河合(4番)、FWテレ(19番)、DFチョ ソンジン。FKのボールはテレにあたった


 上写真/後半41分から途中出場した札幌の最古参選手MF砂川(8番)がベテランの味を発揮、追加タイム1分にMF内村からのボールをFW前田にパスを出す。この30秒後、今度は逆に前田からのボールを絶妙なパスで内村に送り決勝ゴールをアシスト、勝利に貢献した


 上写真/後半追加タイム1分、コンサドーレ札幌のMF内村(13番)がMF砂川のパスを受け、右足で決勝ゴールを決めサポーター席に向かって走り出す。ガックリするジェフユナイテッド千葉のDF竹内(3番)


 上写真/厳しい開幕戦を1−0で制し笑顔でスタッフ、選手と握手する札幌の財前恵一監督(中央左)、この右はMF古田。ベンチも歓喜にあふれた


 上写真/J2陥落の屈辱を経て敵地での開幕戦で勝利し、喜びを分かち合う札幌の選手とサポーターたち。手前13番が決勝ゴールを決めたMF内村、身を挺してゴールマウスを守り切ったGK杉山(30番)の頼もしい背中も。北海道を襲った暴風雪で来られなかったサポーターが多いと聞く。来ることができたサポーターの幸運が勝利を引き寄せたのかも知れない


 上:左側写真/勝利目前の後半追加タイム4分、大きなジェスチャーで選手を鼓舞する札幌の財前恵一監督。右後方、敗戦濃厚な展開に渋い顔の千葉の鈴木淳監督の姿が見える
※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

 上:右側写真/後半3分ベンチから指示を出す千葉の鈴木淳監督
ジェフユナイテッド千葉の鈴木淳監督のコメント
 「開幕戦の緊張感もあったのか、もっと大胆なプレーが必要でした。ゲームを作る段階で怖がっていた。選手の距離感がよくなく、ドリブルが多くてパスの早い展開にならなかった。もっとサイドチェンジを多くしたかったが、そこのところができなくて局面の戦いになってしまった。守備は最後に失点したが、全体的には悪くなかった。しっかりトレーニングして次は勝利で終わりたい。」

写真はいずれも石井一弘撮影