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J2第3節(3月22日)アウエー甲府戦で内容も結果も厳しい敗戦

09・03・24
 3月22日、1勝1敗で迎えたアウエー(小瀬スポーツ公園陸上競技場)での第3節。コンサドーレ札幌は、前節での初勝利からヴァンフォーレ甲府相手に連勝を狙ったが、1−2と敗戦。内容通りの結果となった。
 
 試合は、前半21分。石崎信弘監督も警戒するようにと指摘していたFKを直接決められ0−1。ここまでの試合、すべてセットプレーから失点していただけに、チームも浮き足立つ展開に。
 
 すると直後の24分、右サイド深くに侵入してきた甲府FWマラニョンに対し、札幌のDFとMFが4人も対応に近づく。当然、その人数がサイドに引っ張れると、センターの相手選手はフリーに。これを待ち構えていた甲府MF大西に冷静に決められ0−2。これは、チーム戦術の前に、一番危険なところを守る、という守備の鉄則を忘れてしまったかのような失点だった。
 
 後半、追いつきたい札幌は不調のMFダニルソンに変え砂川を投入。それに合わせ、右サイドに位置していた宮沢をFWキリノと並べ、DF藤田もひとつ前に上げた。ここから攻撃的な姿勢も見え始めた札幌は、右サイドから藤田のクロスに、駆け上がっていたDF西嶋がヘディングでゴール。1点差に詰め寄った。
 
 勢いに乗りたい札幌だったが、攻撃も散発に終わりこのままタイムアップ。終了後、石崎監督も嘆いた結果以上に内容も厳しい敗戦となった。
 
 アウエーの2試合、チームのテーマである、積極的なチャレンジ&カバーが発揮できず苦しんでいる。現状は、若いチームの経験の少なさが影響している面もあるが、勝利を積み重ねることで、若さが勢いに変わり、自信につながる。
 
 中2日で迎えるホームの湘南戦(25日)は、敗戦を引きずらずに、気持ちを切り換えて戦うしかない。たしかに期間があれば、修正のトレーニングも積めるが、考えようによっては、敗戦を1週間引きずるより、2日間ですぐに取り戻せると捉えることもできるはずだ。次節は、若い選手の特長でもある、気持ちの切り換えの早さにも期待したい。
 
矢田 からす