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J2第2節 アウエー鳥栖戦で初勝利を挙げる

09・03・17
 開幕戦をホームで落としていたコンサドーレ札幌は、是が非でも勝ち点を奪いたい第2節。15日(日)、アウエー(ベストアメニティスタジアム)でサガン鳥栖と対戦した。
 
 この日の布陣は、開幕戦でのキリノの1トップから、キリノ、宮澤の2トップに変更し、3−5−2のシステムで臨んだ。
 
 試合は、鳥栖の早いプレッシャーに札幌の中盤が押し込まれ、思うような展開には持ち込めない。攻撃の生命線でもあるクライトンも決定的な仕事はできず、ボランチのダニルソンも、中盤でリズムを作り出すには至らない。
 
 札幌は、ミドルシュートに活路を見出そうとするも前半0−0。後半も両チーム思うような攻撃を組み立てられないまま膠着(こうちゃく)状態が続く。
 
 ここで石崎監督が動き、68分に砂川と76分に石井を投入。石崎監督のメッセージでもある交代から攻撃モードに入った札幌。86分には、右サイド藤田からのクロスに走りこんだ砂川が、右足で矢のようなミドルを突き刺し先制。
 
 これで勝負を決めれるかに思えた、直後の88分。鳥栖の島田にFKを直接決められ1−1。引き分けも覚悟したロスタイム、札幌は右からのCKにキリノが執念のヘッドを叩き込み勝ち越し。2−1で石崎コンサ待望の初勝利となった。
 
 この勝ち点3は素直に喜びたいが、全体を通して考えると決して褒められる内容ではなかった。残り僅かとなってからの勝利への執念は評価できるが、そのアグレッシブさを1試合を通して発揮してほしい。それが、石崎監督の標榜する「面白いサッカー」につながり、間違いなくサポーターにも伝わるはずだ。
 
矢田 からす