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J1第31節(11月7日)優勝を争うチームの力を見せつけられ広島に完敗

12・11・11
 11月7日、コンサドーレ札幌はアウエーの広島ビッグアーチで現在首位のサンフレッチェ広島と対戦。前半に2点を失った札幌は、後半にダメ押しとなる3点目を奪われた。攻撃はパスミスが目立ち、守備も後手に回るなど、0−3で完敗を喫した。

 J1で激しい首位争いを演じる広島相手に札幌は試合立ち上がりから劣勢に立たされた。広島は前線に人数をかけた攻撃で札幌を自陣に釘付けにすると、多彩な攻撃で札幌ゴールへ襲いかかる。

 前半17分、広島FW佐藤が巧みな動きだしでボールを呼び込むと、対応の遅れたDF櫛引がペナルティエリア内で佐藤を倒してしまいPKを献上。このPKを広島MF森崎浩司がきっちりと決め、先制点。反撃に出たい札幌だったが、広島にボールを支配され、流れを変えられなかった。

 我慢の時間が続いた31分、またしても佐藤の巧みな動きにやられてしまう。札幌DF陣の隙間を見つけた佐藤は、一気にスピードアップ。そこへ広島MF青山から送られたロングスルーパスをダイレクトで豪快にゴール。J1得点王争いでトップを走るFWの動き出しと決定力は見事だった。

 後半に入っても勢いの衰えない広島は、果敢に札幌ゴールに迫る。なんとか試合のリズムを変えたい札幌は、久しぶりにけがから復帰したFW前田を投入。しかし、前線で思うようにボールを受けられず孤立した。すると試合終盤の41分、CKから広島DF水本に3点目を決められ万事休す。首位との力の差をまざまざと見せつけられる一戦となった。

 しかしこの試合、力の差を語る前に、相手ボールの際のプレッシングがまったく連動していなかった。前線から単発で1人目、間をおいて2人目、抜かれて3人目では、押し込まれて当然の結果となる。良い時の札幌は、前線から連動した守備(かつハードワーク)で相手を追い込み、ボールの取り所のイメージが共有されていた。このベースのところは、相手によらず発揮し続けなければ、来期につながらない。

 次節札幌は、11月17日、札幌ドームにサガン鳥栖を迎える。今季同じ昇格組だった鳥栖は現在7位。順位で差はついたが、戦う気持ちの差は開いてはならない。
編集部