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J1第22節(8月18日)、一度は追いつくも、連続失点で神戸に敗れる

12・08・22
 8月18日、札幌厚別公園競技場で行われた、コンサドーレ札幌対ヴィッセル神戸の試合。2点のリードを許した札幌が一度は同点に追いつくものの、試合終盤に連続で失点。結局2−4のスコアで敗戦となった。

 ホームゲームで連勝しており、巻き返しに期待が出てきた札幌。しかし、立ち上がり早々に出鼻をくじかれてしまう。

 開始2分、札幌右サイドを崩されセンタリングを上げられると、走りこんできた神戸FW田代に頭で合わせられる。これをGK杉山が防ぐも、こぼれ球を再び田代に押し込まれ先制点を奪われた。その後、試合のリズムを取り戻した札幌はシュートまで持っていく場面を作るものの、決めきれず前半を折り返した。

 後半に巻き返したい札幌だったが、またしても立ち上がりに失点してしまう。後半8分、ゴール正面で神戸にFKを与えると、これを神戸MF野沢に直接叩き込まれリードを広げられた。

 攻めるしかなくなった札幌は、果敢に前に出て仕掛ける。すると後半21分、MFハモンが自ら得たPKを決め1点差。さらに8分後、FW内村からのセンタリングをFW上原が高い打点のヘディングで合わせついに同点。しかし、喜んだのも束の間。36分と38分、神戸に連続ゴールを決められ万事休す。またしても連勝とはならなかった。

 次節札幌は、8月25日に万博記念競技場でガンバ大阪と対戦する。得点パターンはMFハモンを中心に増えてきている。後は守備の安定が勝ち点獲得の鍵となる。

 (写真はいずれも8月18日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半追加タイム1分、札幌の右CKからの攻撃にDF奈良(29番)がヘディングシュートを放つも、惜しくも上に外し絶好の同点機を逃す。これが決まっていれば、また違った展開になったかもしれない。右の39番はDF金載桓


 上写真/後半8分神戸MF野沢(8番)が絶妙のFKを決め追加点を上げる。札幌の作った壁をものともせず、右から大きくカーブしてゴール右端に吸い込まれた。札幌の守備はもう少し何とかならなかったか。左端札幌GK杉山(30番)


 上写真/後半20分コンサドーレ札幌FW内村(13番)が前にいるMFハモン(37番)に絶妙のループパスを出す。攻め上がったハモンがPKをもらう起点となった。左端に反則を犯したヴィッセル神戸MF茂木(21番)がいる


 上写真/後半21分札幌MFハモン(37番)が自ら得たPKをきっちり決めて1点差に追い上げる。左端FW内村(13番)


 上写真/後半29分札幌FW上原(26番)は内村からのクロスに神戸DF相馬(左)と競りながら、頭で合わせて同点ゴールを決める。上原がボールの軌跡をしっかりと目で追っている


 上写真/後半追加タイム2分、札幌FW内村(13番)がゴール前に迫り、神戸GK徳重と対峙するが、ボールコントロールできずゴールラインを越える


 上写真/後半追加タイム2分、2点のビハインドに激しい闘志を見せる同点ゴールを決めた札幌FW上原(26番)


 上写真/後半27分札幌のMF古田から岡本への選手交代の直前のタイミングで指示を出す神戸の西野朗監督(左写真)と札幌の石崎信弘監督(右写真)

ヴィッセル神戸の西野朗監督のコメント
 「アドバンテージが早めに取れたので、主導権を握れた。しかし、その後の展開が良くなかった。パワーダウンしてしまった。同点に追い付かれて、攻撃的なメッセージが送れなかったらコンサド―レのペースで押し切られただろう。紙一重の戦いでペースをつかんだといっても良い。この辺りがサッカーの怖さで、トライしてもフィニッシュまで行かないとだめ。ゴールに向かっていく意識の問題じゃないかな。」

※石崎監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

写真はいずれも石井一弘撮影