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J1第19節(7月28日)、新戦力との融合で10試合ぶりの勝利!

12・08・01
 コンサドーレ札幌は、7月28日に札幌厚別公園競技場で名古屋グランパスと対戦。札幌は後半に先制するも、直後に失点。嫌な展開だったが、試合終了間際に途中出場のFW上原慎也が意地の決勝ゴール。待ちに待った今季2勝目をあげた。

 新戦力の3選手を早速スタメンで起用した札幌。ジェイドノースとのコンビとなるセンターバックに金載桓(キムジェファン)、トップ下にハモンを置き、FWにテレを配置。核となるセンターラインを助っ人外国人で固め、チーム力アップを図った。

 そしてこの作戦がピタリとはまる。オーストラリア人と韓国人の新CBコンビは名古屋が誇る日本屈指の攻撃陣を抑え続け、トップ下に入ったハモンは再三決定的なラストパスを供給。FWのテレも強烈なミドルシュートを放ち、名古屋にプレッシャーを与えた。

 試合は後半10分に動く。ハモンのアシストを受けたMF山本真希が先制点を奪うが、直後の13分、名古屋にCKからの混戦を最後はFW田中マルクス闘莉王に押し込まれ同点。喜びもつかの間、またもや―というムードが漂った。

 しかし、この日の札幌は違った。最後まで諦めずに戦う姿勢で勝利の女神を呼び込んだ。後半ロスタイム、左サイドから山本が上げたセンタリングをゴール前でFW内村圭宏がコースをずらし、これを上原が素早く反応し頭から飛び込み決勝点。上原のJ1初ゴールは、チームに10戦ぶりの勝ち点3をもたらす貴重な得点となった。

 次節札幌は、8月4日にアウエーのキンチョウスタジアムでセレッソ大阪と対戦する。新戦力の融合により、奇跡の残留に向けた確かな道筋が見え出した。

 (写真はいずれも7月28日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半19分札幌DFジェイド ノース(3番)が、名古屋FW田中マルクス闘莉王(4番)と厳しくヘッドで競う。ノースはこの日、再三のピンチを体を張ってクリアし10試合ぶりの勝利に貢献した。左端札幌MF古田(15番)、右端DF金載桓(39番)、10番は名古屋MF小川


 上写真/前半28分ボールをキープする札幌の新加入選手FWテレ(38番)とその後方MFハモン(37番)、名古屋MF小川(10番)のファールをさそう。左後方にもう一人の新加入選手DF金載桓(39番)も。3人同時に先発しそろい踏みした。左端名古屋FW金崎(25番)、右端田中マルクス闘莉王(4番)


 上写真/後半10分札幌MF山本(5番)が新加入のMFハモンのパスを受けて左足で先制ゴールを決める。山本はこの日、後半ロスタイムのFW上原の決勝ゴールをアシストするなど大活躍を見せた


 上写真/後半10分先制ゴールを決めた札幌MF山本(5番)がゴール裏サポーター席に向かって走り出す。新加入し山本のシュートをアシストしたMFハモン(37番)とFWテレ(38番)も一緒に走り出す。左端名古屋GK高木(50番)


 上写真/後半追加タイム2分、途中出場したコンサドーレ札幌のFW上原(左)がヘッドで決勝ゴールを決め、指を突き上げて喜ぶ。手前は駆け寄る新加入のMFハモン


 上写真/後半追加タイム2分に決勝ゴールを決めた札幌FW上原(26番)が、新加入のMFハモン(37番)と踊り出す。左は呆然とする名古屋DFダニエル(22番)


 上写真/後半追加タイム6分の内の5分26秒、名古屋のFW田中マルクス闘莉王(手前)の懸命のヘディングシュートを札幌GK杉山ががっちりとキャッチ。反撃もこれまで


 上写真/10試合ぶりの勝利であいさつに来た選手たちに大声援を送るゴール裏熱烈サポーターたち。手前右、手を上げているのが再三のピンチを守ったGK杉山(30番)


 上:上段写真/後半39分、札幌の石崎信弘監督(手前右)と名古屋のストイコビッチ監督が、それぞれに選手に指示を出す
 上:下段左側写真/後半44分審判の判定に激しく抗議する名古屋のストイコビッチ監督。この後、ストイコビッチ監督は主審に退席を命じられた
 上:下段右側写真/前半追加タイムの終了寸前、選手たちのプレーにのけぞる札幌の石崎信弘監督

※石崎監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

写真はいずれも石井一弘撮影