コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

J1第16節(6月30日)、同じ昇格組の鳥栖に敗れ今季2度目の7連敗

12・07・05
 6月30日、アウエーのベストアメニティスタジアムで行われたサガン鳥栖との一戦。コンサドーレ札幌は、試合を通じて鳥栖の攻撃を粘り強い守備で対抗。しかし、試合終了間際のロスタイムにセットプレーから失点。8試合ぶりの勝ち点獲得はならなかった。

 今季、共にJ1に上がってきた昇格組同士の対戦。しかし、その両チームの明暗がリーグの前半戦でくっきりと分かれた。

 鳥栖は開幕からチーム一丸となったサッカーが徹底され、粘り強さを生かして勝ち点を奪い、中位をキープ。一方の札幌は、昨季は長所であったはずの守備面が機能せず、失点を重ね最下位に沈んでいる。

 この日の試合も、鳥栖は徹底したディフェンスとシンプルな攻撃で札幌を苦しめる。これを札幌はいつも以上に集中した守りで相手の攻撃を跳ね返し続け、鋭いカウンターで鳥栖ゴールへ迫った。

 両チームに得点が生まれないまま迎えた後半ロスタイム、鳥栖の左コーナーキックをファーサイドで折り返され、中央に走り込んできた鳥栖MF水沼に頭で決められ万事休す。この1点が決勝点となり、札幌は互角に戦いながらも、あと一歩のところで勝ち点を逃してしまった。

 次節札幌は、7月7日に札幌厚別公園競技場でアルビレックス新潟と対戦する。課題である守備は改善されつつある。あとは得点と勝ち点奪取を目指したい。

 (写真はいずれも6月30日、ベストアメニティスタジアム、撮影・石井一弘)

 上写真/サガン鳥栖戦のコンサドーレ札幌の先発メンバー。左手前からMF古田、前、DF岩沼、MF岡本(17番)、砂川(8番)、後列左からGK杉山(30番)、DF日高、岡山(34番)、FW宮澤(10番)、MF山本、DFジェイド ノース。けがから復帰した岩沼が先発し、累積警告での出場停止の河合に代わって古田がゲームキャプテンに。そしていつものシステムを変え、宮澤、岡本が2トップとしてFWで先発した。苦しい台所事情が見える


 上写真/前半4分鳥栖MF金民友の攻撃を懸命に守る札幌の選手たち。左からMF古田(15番)、山本、前(31番)、FW宮澤(10番)、GK杉山、DF岡山(34番)、ノース、手前はMF砂川(8番)


 上写真/河合に代わってキャプテンマークをつけて出場した札幌のMF古田(15番)が後半15分ボールをキープ、そのわきを砂川(8番)が猛スピードで駆け上がって行く。右後方はDFノース、手前鳥栖のDF岡本(6番)


 上写真/後半17分札幌は左CKからFWキリノがゴール前に飛び込んでヘディングするも、鳥栖DF陣に阻まれゴールならず。左端札幌DF日高(2番)、鳥栖MF早坂(25番)、GK奥田(12番)


 上:左側写真/けがから復帰した札幌のDF岩沼(6番)が後半34分鳥栖DF丹羽(15番)と競り合う
 上:右側写真/後半31分けがから復帰して途中出場した札幌FW内村(13番)が鳥栖DF磯崎(3番)を振り切って攻め上がる


 上写真/0−1と鳥栖に敗れしゃがみ込んで悔しそうな表情を見せる札幌MF山本(手前)と座り込むDF岡山(左後方)。決勝ゴールを決めた鳥栖MF水沼(左端8番)が笑顔を見せ、DFキム クナン(5番)とキャプテンMF藤田(14番)が手をタッチさせて喜ぶ


 上写真/鳥栖に0−1で敗れ応援に駆け付けてくれたサポーターの「決してあきらめるな!」の激励を聞く札幌の選手たち。出場停止の河合に代わってゲームキャプテンを務めたMF古田(中央手前)、顔を拭うMF山本(5番)、その右DF日高(2番)ら


 上写真/後半43分、0−0の状況でチラッと時計に目をやる札幌の石崎信弘監督

※石崎監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。


 上写真/前半29分、なかなか調子が上がらない選手たちに檄を飛ばす鳥栖の尹晶煥監督

サガン鳥栖の尹晶煥監督のコメント
 「札幌は最下位で調子が出ていないので、もっと楽にやれると思っていたが、前半はチャンスらしいチャンスが作れなかった。後半はどちらに転んでもおかしくない展開だったが、こちらの勝ちたいという気持ちが集中力を切らさず、最後にああいう形になった。今シーズンはいい状態で来ているが、これに満足せず後半戦も頑張りたい。」

写真はいずれも石井一弘撮影