コンサドーレ札幌は、６月２３日に札幌ドームで１７位のガンバ大阪と対戦。前半にセットプレーから先制を許すと、さらに立て続けに２失点。試合終了間際にも札幌が前がかりになったところを突かれ失点、０−４で敗れた。

　順位がひとつ上のガンバとの一戦だけに、ここでの勝利は残留へ向けた第一歩となるはずだった。しかし、この反撃のシナリオは前半でもろくも崩れてしまう。

　前半１６分、ＣＫからの混戦をガンバに押し込まれ先制点を許すと、２６分にも強烈なミドルシュートで追加点を奪われる。圧巻は３５分のＦＫ。日本代表の遠藤が右足で放ったシュートは、鋭い弾道で壁の横をすり抜け直接ゴールへ吸い込まれた。

　後半になると札幌もボールを保持する場面が増えるも、ゴール前まで運ぶことが少なく、フィニッシュには至らない。逆に札幌が攻めた隙をガンバがカウンターから追加点をあげタイムアップ。結局、１点も返すことが出来ず０−４で完敗となった。

　次節札幌は、６月３０日にアウエーのベストアメニティスタジアムでサガン鳥栖と対戦する。

　（写真はいずれも６月２３日、札幌ドーム、撮影・石井一弘）

　上写真／前半１３分札幌は右からのＦＫにＤＦ岡山（中央３４番）がヘディングシュートをするも、惜しくもゴール右にはずれる。岡山へのマークはガンバＤＦ中澤。これが決まっていれば、その後の展開も変わっていたかもしれない。左端は元札幌のガンバＤＦ今野（１５番）、その右札幌ＦＷ大島、中央はＭＦ河合

　上写真／前半１６分ガンバ大阪はＭＦ遠藤の左ＣＫから、中央の密集の中、ＤＦ中澤を経て右に流れたボールをＦＷパウリーニョ（右）がヘディングで決め先制点をあげる。中央札幌ＧＫ杉山。ゴール裏札幌サポーターの「踏ん張って！」の願いもむなしく

　上写真／前半２０分札幌ＭＦ近藤（３２番）とガンバＦＷ佐藤（２０番）がヘディングで競り合う。手前は札幌ＭＦ山本（５番）

　上写真／後半２４分札幌のＭＦ岡本（１７番）がガンバのＭＦ明神（１７番）と遠藤（後方）に挟まれながら攻め上がる。左ＤＦ日高（２番）

　上写真／けがから復帰して途中出場した札幌のＭＦ古田（左手前１５番）は、後半２５分左ＣＫに頭から飛びつく。久々の試合ながら持ち味を見せた。３番ＤＦノース、右端ＦＷ大島（２３番）

　上写真／ともに途中出場した札幌のＭＦ宮澤（右端）とＦＷ上原（２６番）が後半４０分、ガンバＤＦ内田（２７番）と競り合いながらゴール前に迫る

　上写真／６連敗となりサポーターにあいさつする札幌の選手たちの表情も、何か“うつろ”に見える。左手前キャプテンＭＦ河合、右端先発したＭＦ砂川（８番）ら

　上写真／後半２６分ごろ札幌の石崎信弘監督（左）は、この後ＦＷ大島に代わって投入するＭＦ宮澤に入念に指示を与える

※石崎監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

　上写真／後半１８分ごろピッチサイドで選手に指示を出すガンバ大阪の松波正信監督。３−０の展開に余裕十分に見えた

ガンバ大阪の松波正信監督のコメント
　「頭（開始）からタフな動きが出来て、早い時間に得点できた。良く（相手の）バイタルなところにボールが入り追加点も取れて優位な展開が出来た。後半も良いテンポで、前でボールを支配できて、全体的に非常に良いゲームが出来た。これまで、なかなか点が取れないゲームが続いたが、これからは好転するだろう。攻守に貢献した遠藤を途中交代したのは、足の違和感を訴えてのこと。心配はないだろう。」