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J1第14節(6月16日)、首位を走る仙台に力の差を見せられ完敗

12・06・21
 6月16日に行われたJ1第14節、コンサドーレ札幌対ベガルタ仙台の一戦。アウエーのユアテックスタジアム仙台に乗り込んだ札幌は、立ち上がりこそ互角の展開を見せるが、前半終了間際に失点すると、後半にも3失点。余裕の仙台に対して札幌は1点を返すのが精いっぱい。結局、1−4で敗戦となった。

 W杯アジア最終予選があったため、3週間のリーグ中断期間をおいて行われた今節。札幌はこれまでの戦いの反省と分析から、試合とトレーニングを有効に活用し、準備を進めてきた。

 札幌の課題のひとつである試合立ち上がり。仙台に押し込まれるシーンが目立つも、全員が集中した守りで得点を与えない。守った後は鋭いカウンターから仙台ゴールに迫るなど、この部分では改善がみえた。

 しかし、前半ロスタイム、気の緩みかミスの連鎖からゴールを決められてしまう。左サイドへボールを展開されると、対応したDFが足を滑らせて転倒。フリーの状態でセンタリングをあげられると、札幌DFノースの背後から仙台FW柳沢が高い打点でヘディング。これをゴールに戻りながら処理しようとした札幌選手にあたりゴールヘ。痛い時間帯に先制点を決められ0−1で折り返す。

 失点の時間帯が悪く、ハーフタイムで気持ちの切り替えを行いたいところだったが、札幌の選手は引きずっている様子。対する仙台は、後半開始からさらに勢いよく攻めてきた。

 後半2分、またしても左サイドを突破されると、中央へマイナス気味のクロス。このボールを柳沢にダイレクトボレーで流し込まれ、リードを広げられてしまった。

 札幌は直後の4分、ハーフライン付近からのフリーキックで仙台のオウンゴールを誘い1点差に迫るものの、反撃もここまで。

 その後も仙台のペースは変わらず、後半11分、27分と効果的に2点を奪われ1−4。首位の力を見せ付けられる試合となった。

 やはり勝負を決めたのは、前半終了間際と後半開始早々の失点か。試合の入り方は良くなっていたが、定石である前、後半ともに開始5分と、終わりの5分の危険な時間帯の失点は避けなければならない。逆に言えば、その危険な時間帯にしっかりと点を奪う仙台が首位を走るチームの力なのだろう。

 次節札幌は、6月23日に札幌ドームでこちらも下位に沈む17位のガンバ大阪と対戦する。まさに今季の正念場の戦いは、改善した部分と集中力を90分持たせることで、なんとか結果につなげたい。
編集部