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ナビスコカップ第4節(5月16日)、前田の同点弾で大宮と1−1のドロー

12・05・18
 5月16日にアウエーのNACK5スタジアム大宮で大宮アルディージャと対戦したコンサドーレ札幌。後半、セットプレーから先制点を奪われるが、終了間際にFW前田が意地の同点ゴール。価値あるドローに持ち込んだ。

 けがから復帰してきた選手や若手を多く起用し、大幅にメンバーを入れ替え試合に臨んだ札幌。各選手、ここぞとばかりに立ち上がりから積極的なプレーを披露した。

 メンバーが入れ替わったとはいえ、札幌の持ち味である粘り強い守備からの展開をこの日も見せる。大宮の攻撃を体を張って防ぎつつ、鋭いカウンターや素早いパス交換でチャンスを作った。しかし、またしてもゴールは遠く、スコアレスのまま前半終了。

 後半も粘り強い戦いを続けていた札幌だったが、後半8分、大宮に一瞬のすきを突かれる。大宮のCKから、大宮DF金に簡単に頭で合わせられゴールを割られた。ここまで大宮の攻撃に対応出来ていただけに、悔やまれる失点だった。

 その後の札幌はいつものような攻め急ぎからのミスが少なく、落ち着いた試合運びで同点弾を狙っていった。そして迎えた後半43分、札幌の攻撃がやっと実を結ぶ。

 大宮のクリアボールをFW近藤が相手選手と競り合い、こぼれた球をMF砂川がFW前田へやさしくダイレクトパス。これを受けた前田は相手選手を巧みにかわし、利き足ではない右足で放ったボールはGKの手をかすめゴールに突き刺さった。

 少ない残り時間で逆転ゴールを目指した札幌だったが、このままタイムアップ。アウエーで勝ち点1を手に入れた。

 今季ここまでは希薄だった、勝ち点奪取への執念を感じさせる同点劇は、チームの成長と今後の勢いを期待させる試合となった。また、この日先発したFW大島が前線で攻撃の起点となり、周りとのコンビネーションで大宮ゴールに迫るなど、新しい攻撃の形が見えたのも大きい。

 5月19日には、アウエーの県立カシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズと戦う。この日の勢いを生かしリーグ戦の連敗ストップといきたいところだ。
編集部