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J1第9節(5月3日)、長い連敗トンネルを脱出し今季初勝利!

12・05・11
 選手、スタッフ、サポーター、みんなが待ち望んだこの瞬間がついに訪れた―。

 5月3日、コンサドーレ札幌はJ1第9節を札幌厚別公園競技場でセレッソ大阪と戦い、前半にあげたFW近藤のゴールを最後まで守り抜き勝利。聖地・厚別で嬉しい今季初勝利を飾った。

 立ち上がりはセレッソにボールを持たれ苦しい展開。しかし、相手の攻撃に慣れてきた札幌が徐々に主導権を握りだす。そして迎えた25分、右サイドでボールをカットした日高がそのまま持ち込みゴール前にグラウンダーのクロスを入れる。このボールを受けたFW近藤が背後のDFを巧みな反転で外しシュート。ボールはGKの手をかすめネットに突き刺さった。

 その後、セレッソの怒涛の攻撃を全員が気迫のこもったディフェンスで跳ね返し続ける。ピンチには体を投げ出し、必死のスライディング。シュートを打たれてもGK李が鋭い反応で弾き出し得点は与えない。

 結局、前半の1点を守りきった札幌がそのまま勝利。今季リーグ戦9試合目にしてやっとつかんだ勝ち点3となった。

 (写真はいずれも5月3日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半12分、日本代表のセレッソMF清武(8番)をきっちりマークして前を向かせない札幌キャプテンMF河合(4番)。左はセレッソDF丸橋(14番)、右は札幌DF日高(2番)


 上写真/前半18分札幌左からのクロスに飛び込んだMF近藤(32番)とセレッソのGKキム ジンヒョンが激しく交錯


 上写真/前半ロスタイムセレッソのMFキム ボギョン(7番)のシュートを懸命に守る札幌の選手たち。左からFW前田(11番)、MF古田(手前)、DF日高(その奥)、ジェイド ノース(3番)、GK李昊乗(16番)、MF河合(その手前)、右端はセレッソMF清武(8番)。ゴール裏の札幌サポーターが固唾を飲む一瞬だが、ボールはバーの上を越えた


 上写真/後半20分セレッソの左クロスにジャンプしてクリアしようとする札幌GK李昊乗(16番)。ボールはバーに当たってピッチ内に跳ね返り、李はこの後、ゴールポストに頭をぶつけて、しばらく起き上がれなかった


 上写真/セレッソの最後の猛攻を守り切って勝利し笑顔を見せる札幌の選手たちと、憮然と引き揚げるセレッソのFWケンペス(9番)


 上写真/セレッソを1−0で破り、赤池GKコーチ(中央)と握手する札幌の石崎信弘監督(左)。何だか照れくさそうな表情に見える


 上写真/今季リーグ戦初勝利し、恒例の「ススキノへ行こう」の後、バンザイするコンサドーレ札幌の選手たち


 上:左側写真/後半ロスタイム、時計を見た後、「あと2分だ」と指を突き出す札幌の石崎信弘監督

 上:右側写真/前半21分大声でイレブンに指示を出す、今季からセレッソの指揮をとるセルジオ ソアレス監督

「前半の失点が最後までひびいた」

 セレッソ大阪ソアレス監督は「立ち上がりから、やるべきことが出来ていなかった。運動量も足りないし、先制されて、まったく自分たちのサッカーが出来なかった。後半は相手にスペースを与えないように指摘して、良い守備が出来たが、1点が取れなかった。チームもそうだったが、グラウンドもコンディションが良くなかった(風のことか)。相手は、ブロックでDFを固めてきたので、選手が動けなかった。(札幌の)守備は相手によってのものだと思うが、同じパフォーマンスにはならないだろう」と語った。

※石崎監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌」バナーから、公式ホームページ内「試合情報」でご覧いただけます。

写真はいずれも石井一弘撮影