コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

J1第5節(4月7日)、昨季の王者柏に意地を見せられず4連敗…

12・04・11
 4月7日、ホーム札幌ドームに柏レイソルを迎えた札幌は、前・後半に1点ずつを奪われ0−2で敗戦。これでリーグ戦4連敗となった。

 ナビスコカップ第2節で今季の公式戦初勝利をつかんだ札幌。その流れをリーグ戦に持ち込みたいところだったが、この日は力の差を見せつけられた。

 昨季J1王者の柏は、ACLも戦うハードスケジュールのせいか、まだ本調子ではないものの、効果的な試合運びで札幌を圧倒。前半33分には、浮き球の縦パスを札幌DF奈良がこぼしたのを見逃さず、柏FW工藤が右足の強烈な一発で先制ゴール。

 0−1で入った後半、札幌は同点に追いつきたいところだが、3−5−2の布陣も柏に両サイドを制圧され、ほとんどの時間5−3−2のような形でペナルティエリア付近に張り付かされた。

 しかし、5バックの守備ブロックを作るも、その前のラインのプレッシャーも効かず、FWの守備も連動せずとなると、柏のレアンドロ・ドミンゲスを中心とした攻撃を防げない。反撃の糸口をつかめずにいた後半18分、柏CKから、札幌DFノースの頭を超えたボールを柏DF近藤にヘディングで決められ勝負あり。ここから単発での反撃はあったが、得点は奪えず、そのまま0−2の完封負けを喫した。

 札幌はこの試合、攻撃でも守備でもサポートの意識が低く、連動した動き、チームでの戦いは見られなかった。確かに自軍ゴール前では体を張った守備も目立つが、本来はその前段階の守備や判断が重要になる。特に開幕以来、守備時の個々の判断が後手に回り失点しているシーンが目立つ。この判断の部分はいち早くJ1のプレッシャーとスピードに対応しなくては勝ち点3が遠のく。

 J1では、個の力で相手を上回れない戦いが続くが、そこを攻守においてサポートとカバーの連続と、連携を生かしたチーム一丸の総合力で勝負していくしかない。今日の戦いでは、気持ちの部分でも味方を助けるサポートとカバーも見ることが出来ず、見ている者に伝わる部分も少なかった。

 次節は、4月14日アウエーの豊田スタジアムで、名古屋グランパスと戦う。相手が格上なのは間違いないが、ピッチ上の戦いでは怯む必要はない。今一度、チーム一丸となってがむしゃらに向かっていこう。


 上写真/戦い終って、ピッチにへたり込む札幌の選手たち。4月7日、札幌ドーム、撮影・jun


 上写真/記者会見する柏レイソルのネルシーニョ監督「前半に1点取れたのが大きい。レアンドロは狙われると思って、中に入れたのが良かった。23本のシュートが打てたが、2得点では少ない」。4月7日、札幌ドーム、撮影・jun

矢田 からす