３月２０日、ホーム札幌ドームにアルビレックス新潟を迎えてのヤマザキナビスコカップ第１節。若手主体で臨んだコンサドーレ札幌は、相手の倍近くシュートを打ちながらもゴールが遠く、前半に奪われた１点を返せず、０−１で敗れた。

　札幌は３日前のリーグ戦に出場した主力組を休ませ、多くの新戦力をこの試合に起用した。チャンスを与えられた選手たちは、試合立ち上がりから積極的な姿勢を見せる。ミスはあるものの、それ以上に各選手が自分の特長をアピールした。

　しかし、札幌がリズムをつかむものの肝心のシュートを決めきれずにいると、試合巧者の新潟に中盤でのミスを突かれた。前半３８分、中途半端な縦パスを狙われ、そのパスカットから、新潟のカウンターが発動。細かいパス交換に対し、札幌の単発のタックルは次々に突破され、最後は新潟ＭＦアラン・ミネイロの個人技で沈められた。

　試合後、石崎監督は「出場した選手のうち、良かった選手もいたし、改善しなければいけない選手もいたと思う」と一定の評価を与えつつ、いつもの厳しい言葉も忘れなかった。だが、それも新戦力への期待の表れ。今後のチーム力アップに向け、明るい兆しが見えた一戦だった。

　札幌は次戦（Ｊ１第３節）、３月２４日に札幌ドームで強敵、浦和レッズを迎え撃つ。

　（写真はいずれも３月２０日、札幌ドーム、撮影・石井一弘）

　上写真／前半１２分札幌ＭＦキリノ（１９番）と新潟ＤＦ大井（３番）が厳しい表情でマッチアップ

　上写真／後半１１分札幌はＵ―１８から今季昇格して先発したＭＦ荒野（２７番）が右サイドを駆け上がり、新潟ＭＦ菊地（３６番）のマークをかわしながらシュートするもゴールならず

　上写真／後半２８分札幌はＵ―１８から今季昇格して先発したＭＦ前（３１番）がＦＷ前田（１１番）とパス交換

　上写真／後半４３分札幌は右からのクロスに、Ｕ−１８から今季昇格したＭＦ榊がジャンプしてヘディングシュートをするがゴール上にはずれる。後方はＭＦキリノ、手前新潟ＤＦ村上（２５番）

　上写真／前半ロスタイム、コンサドーレ札幌は左ＣＫからＭＦキリノ（１９番）、ＦＷ大島（２３番）、ＤＦ岡山（３４番）らがアルビレックス新潟ゴール前に迫るが、ボールは右に外れてゴールならず。中央手前、新潟ＭＦ菊地（３６番）、右はＤＦ大井（３番）

　上写真／新潟に０−１と敗れガックリする札幌の選手たちを、今季新加入ながらゲームキャプテンを務めたＧＫ杉山（３０番）がねぎらう。左からＭＦキリノ（１９番）、三上（２２番）、近藤（３２番）、榊（３３番）、杉山の後方にＦＷ前田、ＤＦ上原（２６番）、ＭＦ前（３１番）、ＤＦ岡山（３４番）、櫛引、日高（２番）

　上写真／後半ロスタイム、敗戦濃厚に厳しい表情の札幌石崎信弘監督とコーチ陣

　上写真／前半２３分指示を出す新潟の黒崎久志監督、後方に腕組みする札幌石崎監督