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「キックオフ2012」開催!コンサドーレ札幌の新陣容を見る

12・01・20
【4年目の石崎体制整う】
 2012年1月15日コンサドーレ札幌は今季のスタートを切った。札幌ドームで、約6千人のファンを集めて恒例の「キックオフ2012」のイベントを開催。J1復帰と、石崎信弘監督の4年目の選手とスタッフの態勢が発表された。昇格メンバーがほとんど残り、新加入の12人を加えると33人の選手。スタッフは12人で昨季と代わらない。また、今季のチームスローガンは「We Go On」(ただ、ひたすらに)で、果たせなかった「1部残留にチャレンジ」の目標も加味している。

 さらに新しい赤黒のユニホームも披露されたがチーム創設以来の赤黒のストライプは変わらない。遠くからは目立たないが北海道の雪の結晶を「昇華」に見立てた転写プリントを腹部に表現した―という。オフィシャルパートナーは、石屋製菓、サッポロビール、日本航空、JR北海道、JAグループとユニホームのオフィシャルサプライヤー・フェニックス。石崎監督の願いは「ホームでは3万9千人の後押しが欲しい」。

 (写真はいずれも1月15日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/新しいユニホームの紹介。左からMF高木、宮澤(アウエー用)、FW中山(ホーム用)、イ ホスン(GK用)、DF櫛引、FW三上


【DFノースら期待の新加入】
 失点の少ないチームで昨季を乗り切ったコンサドーレ。地道なCB山下達也がセレッソ大阪に復帰した後釜が注目だった。ここにFC東京のDFジェイド・ノースを引っ張れたのだから、素晴らしい。最終戦の11年12月3日の札幌と、元旦の天皇杯決勝には出場していなかったが、歯の治療をしてから、来日するという。ノースはオーストラリア出身の30歳。181cmの長身で、アテネ、北京五輪の同国代表で自国のプロリーグや韓国、ノルウェーでもプレーしている。日本ではFC東京に途中加入、4試合に出場しているが「落ち着いた選手」の印象がある。

 もう一人のDF松尾直人は32歳のベテラン。神戸やC大阪、新潟、F東京などでプレーしたがケガに苦しんでいた。10年はJ1湘南で出場機会が無かったが、昨年はJ2湘南でリーグ4試合と天皇杯2試合に出た。「いろんなポジションが出来る」というが―。

 強化が必要なFW陣は、長身184cmの大島秀夫(31)に注目したい。新潟時代は副キャプテンを経験、昨年途中から千葉に移籍した。J1、J2で363試合に出場94得点は、同年輩だと磐田の前田遼一260試合115得点、チームの先輩中山雅史の366試合157得点、キングカズ三浦知良(横浜C)の476試合154得点が目標になるのか?―。トップ役と点を取ることに「熱意」を発揮してほしい。もう一人は、前田俊介(25)。大分からやってくるが広島が3年余、J1の頃の大分など、J1通算84試合10得点、J2は41試合8得点で、小回りの効くアシストが見られる選手か。

 MFは静岡育ちで清水ユースからトップチームにあがった山本真希(24)。J1が8年目というから、興味津々で「北海道は初めてだが、サポーターが力強い。どこでもこなせるプレーを見せたい」と札幌には“持って来い”の人材。高柳一誠(25)も北海道は初めて。神奈川県生まれだが、広島ユースから04年トップへ。9年目だが、昨年は10年11月のひざ十字靱帯損傷の影響で出番がなかった。札幌では「経験を生かして頑張りたい」と復帰にかける心意気は十分。

 GK杉山哲(30)は福岡大から鹿島へ。04年から鹿島一筋でJリーグは出場機会がなかった。8年間で初めての移籍。「守備の強いチームと聞く。守りの力になりたい」。


 上写真/新加入した選手たち。前列左からMF山本真希、GK杉山哲、FW大島秀夫、前田俊介、MF高柳一誠、後列左からDF前貴之、小山内貴哉、MF荒野拓馬、DF奈良竜樹、FW榊翔太(DFジェイド・ノース、松尾直人の2選手は、この日参加していない)


【ユースから5人昇格】
 コンサドーレU−18からトップ昇格選手がまず着ける背番号27は、歴史がある。今季は荒野拓馬が着けるが、これまでは01年にFW遠国信也、次いでGK蛯沢匠吾や06年から西大伍(現・鹿島)08年に横野純貴、09年古田寛幸とつながれ、荒野が受けた。すでに10年からリーグ戦や天皇杯でベンチ入りを果たしている。

 FW登録は榊翔太(札西陵高=清水町出身・清水少年団―清水中)。MFが荒野拓馬(ウィザス高=札幌出身・札幌FC―コンサドーレU−15)。DF陣は奈良竜樹(国際情報高=北見出身・北見ブルーサンダース・北見小泉中)、前貴之(北広島西高=札幌出身・コンサドーレJr―同12―同15 )、小山内貴哉(札稲西高=札幌出身・コンサド―レJr―同12―同15)の5人。それぞれ「チームの一員として、勝利に貢献できるように頑張りたい。応援よろしく」などと抱負を語っていた。


【ジオゴらは契約満了】
 北海道フットボールクラブ(HFC)は、1月14日付けで、ブラジル人のFWジオゴ(28)、同レモス(22)、MFブルーノ(27)の3人との契約が満了にり、今季は契約しないことを伝えた。3人の去就は決まっていない。


【西村は浦和のスクールコーチへ】
 HFCはDF西村卓朗(34)の現役引退を発表するとともに、J1浦和のスクールコーチに就任することを発表した。西村は東京都出身で、01年浦和に入団、04年から大宮に移籍。その後アメリカのリーグを経験、11年に札幌に来たがリーグ戦1試合、天皇杯1試合に出場したにとどまった。


【旭川の竹原コーチは金沢へ】
 コンサドーレ札幌の下部組織「コンサドーレ旭川U−15」の竹原靖和コーチ(30)は今季からJFL(日本フットボールリーグ)のツエーゲン金沢のトップコーチに就任する(HFC発表)。竹原コーチは、04年に札幌のジュニアスクールコーチになり、08年から旭川で教えていた。日本協会A級コーチ、筑波大卒、石狩市出身。


 上写真/グッチさん(左端)の司会でトークショーに参加した他チームから移籍した選手たち。左からMF山本、FW前田、MF高柳、FW大島、GK杉山



 上写真/コンサドールズの扮装でダンスを披露したU−18から昇格した5人組。前列左からDF奈良、前、FW榊、後列左からMF荒野、DF小山内


 上写真/選手と一緒に玉入れを楽しむサポーターたち。右手前の選手はFW横野


 上写真/公式サポートソングに札幌の4人組バンド、「ナイト de ライト」の「終わらない夢」が選ばれた。右はプレゼンターを務めたFW中山、左は審査員を務めた元コンサの選手でアドバイザリースタッフの曽田雄二さん

与野あつし 写真はいずれも石井一弘撮影