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J2第36節(11月20日)、草津に逆転で敗れ昇格に黄色信号

11・11・25
 コンサドーレ札幌は、11月20日にアウエーの正田醤油スタジアム群馬でザスパ草津と対戦。試合を支配していた札幌が先制点を奪うも、試合終了間際に痛恨の2失点を喫し、1−2と逆転負けとなってしまった。

 これで札幌は、19勝5分け12敗、勝ち点62のまま。昇格を争う3位の徳島ヴォルティスが勝ったため、勝ち点3差をつけられた。

 前日、勝ち点で並んでいた徳島が湘南ベルマーレに勝っていたため、離されないためにも気合十分で臨んだ札幌。試合の立ち上がりから草津を圧倒し、次々と攻め込んだ。しかし、チャンスをつくるものの決めきれず、両チーム無得点のまま前半が終了した。

 迎えた後半、この嫌な流れを変えたのはMF内村。後半10分、MF砂川からのパスを受けた内村が自ら持ち込み左足を一閃。ボールはDFに当たるも、そのままゴールに吸い込まれていった。

 先制点を奪った札幌は、得意の逃げ切りを狙い、草津の攻撃を跳ね返し続ける。しかし、風上を利用した草津の怒濤の反撃に、守勢にまわった札幌は次第に体力と集中力を消耗させられた。

 すると、勝利が目前となった後半45分、必死に耐えてきた守備がついに崩れた。ペナルティエリア外のFKから、草津DF中村にヘッドで叩き込まれ、同点。

 これで集中力が切れた札幌は、ロスタイムにも右サイドからのFKに後方から走りこんできた草津FWアレックスに決められ、まさかの逆転負け。草津のセットプレーは研究していただけに、悔やんでも悔やみきれない失点となった。

 次節札幌は11月26日、平塚競技場で13位の湘南ベルマーレと対戦する。この試合と昇格を争うライバルチームの結果によっては、札幌の昇格が消滅してしまう追い込まれた状況となった。しかし、これを絶対的なピンチのみととらえるか、土壇場でまだ生き残るチャンスがあるととらえられるかで、気持ちの入り方も違うだろう。最後の1分、1秒までチャレンジャーの戦いで勝利をつかみ取ってもらいたい。
編集部