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J2第7節(10月26日)、徳島との直接対決に勝利し昇格圏に再浮上

11・10・28
 コンサドーレ札幌は10月26日、アウエーの鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで徳島ヴォルティスと対戦し、MF近藤とFW内村のゴールで2−0の完封勝利。4試合ぶりのゴールで昇格争いのライバルから貴重な勝ち点3をもぎ取った。

 前節まで下位に敗れるなど痛い3連敗を喫していた札幌。昇格争いに踏みとどまるためにも徳島との上位対決はなんとしても勝利したいこの一戦。しかし、高卒の新人ながらCBのレギュラーに定着していたDF櫛引がU−18日本代表に選出され欠場。安定した守備を見せていただけに、石崎監督の頭を悩ませた。

 そのDFラインだけではなく、チームの危機を救ったのは現役高校生でコンサドーレユースに所属しているDF奈良。Jリーグ初先発とは思えない落ち着いたプレーで相手のチャンスの芽を摘み、持ち味であるボディーコンタクトの強さで相手選手を吹き飛ばす勢いで、徳島の攻撃を跳ね返し続けた。

 すると守備陣の頑張りに、攻撃陣が応え、待望の先制点が生まれる。後半6分、FWジオゴからのラストパスを受けたMF近藤が左足を思い切りよく振りぬくと、ボールはゴールに突き刺さった。

 こうなると試合は札幌ペース。復活した堅守で徳島にチャンスを作らせず、効果的なカウンターから徳島ゴールに迫ると、迎えた後半35分。MF宮澤のクリアボールを拾ったFW内村がトップスピードのドリブルで持ち込み角度の無いところからシュート。ボールはGKの正面だったが、シュートの勢いで手をはじき、そのままゴールに吸い込まれ2−0。前節までの悪い流れを断ち切る、完封勝利につながった。

 これで札幌は、17勝5分け10敗。勝ち点を56に伸ばし、この日対戦した徳島と順位が入れ替わり、昇格圏の3位に再浮上となった。

 次節札幌は10月30日。厚別公園陸上競技場で9位のロアッソ熊本と対戦する。
編集部