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J2第31節(10月16日)、鳥栖との上位対決はホームで痛い完封負け

11・10・18
 10月16日に厚別公園陸上競技場で行われた、J2第31節。3位のサガン鳥栖との一戦は、コンサドーレ札幌が前半立ち上がりの失点を最後まで返すことが出来ず、そのまま0−1で敗れてしまった。これで札幌は、16勝5分け8敗、勝ち点は53のまま。勝ち点で鳥栖に並ばれ、得失点差で下回ったため、順位を3位に後退させた。

 昇格を争うライバルとの直接対決だけに、是が非にでも勝って勝ち点差を広げようと気合いを入れて臨んだ札幌。しかし、気合いが空回りしたか、前半7分、ペナルティエリア内でこぼれ球への反応が遅れ、先制のPKを献上してしまった。

 0−1のまま後半に入るも、攻撃を焦るあまり、イージーなパスミスからカウンターも狙われた。また、相手守備陣の裏へのパスを多く狙ったが、単調になり、待ち構えている鳥栖DFに次々と跳ね返され続けた。さらに、頼みのブラジル人ジオゴも後半30分、この日2枚目のイエローカードをもらい退場、攻撃の核を失ってしまった。

 結局、札幌は立ち上がりの失点を返すことが出来ず、今季、ホーム11試合ぶりの痛い黒星。鳥栖は狙い通りにアウエーの戦いを遂行し、最少得点差で勝ち点3を持ち帰った。

 次節は10月19日。西京極総合運動公園陸上競技場で14位の京都サンガF.C.と対戦する。累積警告によりキャプテン河合と助っ人FWジオゴの頼れる2人が出場停止となるが、チーム一丸となりこの危機を乗り切ってもらいたい。

 (写真はいずれも10月16日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半7分札幌のFW近藤の反則でPKを得た鳥栖は、得点ランクトップのFW豊田(9番)が慎重に決めて先制、結局これが決勝点となった。札幌GK李昊乗(16番)


 上写真/前半28分鳥栖右FKからの攻撃に札幌GK李(16番)がパンチングで防ぐ、その左DF櫛引(25番)、鳥栖22番はFW池田、手前MFキム ビョンスク(27番)


 上写真/前半32分札幌のキャプテンMF河合(4番)と鳥栖のエースFW豊田(9番)が激しくヘッドで競り合う。河合はこの試合で累積警告4枚目となり次の試合は出場できない


 上写真/前半32分札幌MF砂川(8番)が左サイドを駆け上がり、鳥栖DF丹羽(15番)のマークをかわしながらシュートを放つもGK正面となる


 上写真/けがから復帰して先発した札幌MF宮澤(10番)が後半4分、鳥栖DF丹羽(15番)と激しく渡り合う闘志を見せた。後方鳥栖FW豊田(9番)、左DF木谷(2番)


 上写真/札幌は鳥栖に0−1と敗れ、喜ぶ鳥栖の選手たちの後方で途中出場のDF岡山(左端)や同山下がガックリ、FW上原(26番)、MF宮澤(10番)の背中も泣いているよう


 上写真/後半40分鳥栖の選手の負傷で試合が中断した合間にDF高木純(7番)に指示を出す札幌の石崎信弘監督、後方控えのGK高木貴も心配そう

 試合後のコンサドーレ札幌石崎信弘監督のコメント
 「上位対決で、何としても勝ちたかった。試合の入り方は良かったが、イージーな失点でかなり苦しい展開になった。ただ、先制されてもいろいろな形で、DFラインを崩しにかかったり、選手は戦う気持ちを見せてくれた。後半に1人少なくなりましたが、点を取る気持ちは出ていました。また、すぐに試合があり、出場停止選手などがいますが、チーム一丸となって戦っていきたいと思います。」


 上写真/札幌を1−0と破りサポーターに挨拶する鳥栖の尹晶煥監督は笑顔を見せる

 試合後のサガン鳥栖尹晶煥監督のコメント
 「上位を争う難しい試合だった。1点差の勝負で、どちらが先に点を取るかの展開を考えていました。序盤にPKを得て、成功させた。その勢いで90分集中して戦うことが出来た。遠いところ応援に来たサポーターに感謝しています。」


写真はいずれも石井一弘撮影