９月２４日、コンサドーレ札幌は、厚別公園陸上競技場で徳島ヴォルティスと対戦。昇格圏内にいるチーム同士の一戦とあって、緊迫した展開から両チームともに決め手を欠き、スコアレスドロー、勝ち点を分け合うことになった。これで札幌は１５勝５分け７敗、勝ち点５０で順位は２位となった。

　８日間で３試合をこなす厳しい日程の最終日。３位徳島との上位対決となった試合は、互いに慎重な立ち上がりをみせ、シンプルに裏を狙う攻撃が目立った。守備陣も集中した守りを見せていたため決定機もほとんど無く、そのまま前半が終了した。

　迎えた後半も、拮抗した展開で進む。後半３９分、札幌にとってこの日最大のチャンスを迎えるが、ＭＦ砂川の放ったシュートは相手ＧＫの好守に阻まれ得点することが出来ず、０対０のまま試合終了。

　鎬の削りあいとなった一戦は、ホームの札幌が最大限リスク管理をしながら、貴重な勝ち点１を積み上げる結果となった。

　次節札幌は、１０月２日、国立競技場で１５位の横浜ＦＣと対戦する。アウエーとはいえ、確実に勝ち点３を奪いたい。

　（写真はいずれも９月２４日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘）

　上写真／前半９分左ＣＫからコンサドーレ札幌のＤＦ上原（右端）がシュートするがゴール左にはずれる。左端、元札幌にいた徳島ヴォルティスＤＦ西嶋（６番）、２３番は札幌ＤＦ山下、中央手前徳島ＤＦペ　スンジン（２０番）

　上写真／前半４３分徳島は長いＦＫからＦＷ佐藤（手前右）がヘディングでゴールを狙うが札幌ＧＫ李の正面、ゴール裏の札幌サポーターは一瞬ヒヤリとして固唾をのむ

　上写真／後半２１分４試合先発出場した札幌の新人ＤＦ櫛引（２５番）がボールをさばく、落ち着いて安定したプレーを見せた。右、かがんでいるのは途中出場のスタンバイをするＭＦ砂川（８番）、１７番はＭＦ岡本

　上写真／後半３６分札幌ＦＷ近藤は元札幌の徳島ＤＦ西嶋（左端の６番）と接触して倒れながらもボールを出すが、ゴール前に走り込んだＦＷジオゴ（１１番）より一瞬早く徳島ＧＫオ　スンフン（２１番）がキャッチ、右端徳島ＤＦ橋内（２６番）

　上写真／後半追加タイム１分札幌のＭＦ砂川のクロスを身長１９２ｃｍの徳島ＧＫオ　スンフン（２１番）がジャンプしてキャッチ、さすがの札幌ＦＷジオゴ（１１番）も「これはダメだ」とあきらめ顔、右端は札幌ＦＷ内村（１３番）

　上写真／後半３８分札幌の石崎監督は赤池ＧＫコーチと打ち合わせ中、目前の札幌ＭＦ砂川（右）と徳島ＭＦ徳重（７番）のベテラン同士のマッチアップに視線を向ける

　上写真／前半４０分指示を出していた徳島の美濃部監督の前にボールが出て、それをキャッチしてＤＦ西嶋（６番）にトス

　上写真／試合開始前の両軍挨拶で握手する札幌のＧＫ李昊乗（左）と徳島のＧＫオ　スンフン（右）、この試合珍しく韓国人同士のＧＫ対決となったが、二人は小学生時代のチームメートで李が一年下だという