コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

J2第5節(9月21日)、東京に4−2で勝利し、暫定ながら首位に浮上!

11・09・23
 9月21日、ホーム札幌ドームに東京ヴェルディを迎えた第5節(延期分)は、両チーム共に点の取り合いとなるも、最後はコンサドーレ札幌が突き放し、今季2度目の4連勝。これで札幌は、15勝4分け7敗、勝ち点49とし、暫定ながら首位に立った。

 相手の東京Vは、前節7ゴールを奪うなど、J2最多得点を誇るだけに、どれだけ粘り強く守れるかがこの試合のポイントと思われた。立ち上がり2分、札幌はその守備意識の高さからボールを奪うと、カウンターからMF古田が決め、早々に先制に成功。しかし、早い先制点に油断したか、直後の4分にDFラインを突破され、同点ゴールを許してしまった。

 その後も、東京Vが試合の主導権を握り、札幌ゴールに迫るも、GK李のファインセーブやゴールポストに助けられ、ゴールを割らせず、前半が終了。

 後半に入っても東京Vペースで試合が進んでいったが、16分にFW近藤が技ありのループシュートを決め、2‐1と札幌がリード。しかし、32分にまたもや東京V自慢の攻撃陣に同点弾を叩き込まれた。

 2−2で迎えた試合終盤、石崎監督はFW内村に代えMF岡本を投入。すると、この采配がピタリと当たる。43分、FW上原のヘディングシュートがポストに当たりボールがこぼれると、いち早く反応した岡本がゴールに押し込んだ。さらに44分、MF河合が高い位置でボールを奪い、岡本へ。鋭いステップで相手をかわし左足から放たれたボールはネットに突き刺さった。結局、この岡本の2ゴールで札幌が4対2と、乱打戦にピリオドを打った。

 次節札幌は、9月24日、厚別公園陸上競技場で、現在勝ち点45点で3位につける徳島ヴォルティスと対戦する。昇格圏に位置するチーム同士、互いに負けられない白熱した一戦となるだろう。

 (写真はいずれも9月21日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)
 
 
 上写真/前半11分札幌MF古田(15番)は東京VのDF森(18番)と厳しいマッチアップ、古田はこの日前半2分に先制ゴールを決めた


 上写真/前半24分東京Vの左CKからの攻撃を懸命に守る札幌の選手たち、左32番がFW近藤、右端GK李(16番)。スタンドいっぱいのサポーターも後押し


 上写真/後半15分東京Vの猛攻をしのぎ、ボールを奪って反撃に転じる札幌の選手たち、左からDF日高(2番)、FW内村(13番)、MF河合(4番)、その手前倒れているのがMF岩沼(6番)、DF櫛引(25番)、GK李(16番)


 上写真/後半25分東京VのFKからの攻撃を壁を作って防ぐ札幌の選手たち、左からDF岩沼(6番)、同日高、同櫛引、FW近藤、MF河合、DF高木純、GK李(16番)、MF古田


 上写真/後半38分札幌FW内村(13番)が東京VのMF佐伯(5番)と同菊岡(10番)の間を割るようにドリブルで切り込む。内村はこの日得点はなかったが、前半2分のMF古田のゴールをアシストするなど勝利に貢献した


 上写真/後半40分にFW内村に代わって途中出場した札幌のMF岡本(17番)が後半43分に続き44分にもダメ押し点となるゴールを決めて走り出す、左はアシストしたMFキャプテン河合(4番)


 上写真/東京Vを4−2で下し暫定ながら首位に躍り出てバンザイでサポーターと喜びを分かち合う札幌の選手たち


 上写真/後半10分腕組みして戦況を見つめる札幌・石崎信弘監督(右)と東京Vの川勝良一監督

 試合後のコンサドーレ札幌石崎信弘監督のコメント
 「早い時間に点が取れたが、すぐ失点して追い込まれた。後半は、よく頑張ったと思う。ハーフタイムで、相手のパスワークを指摘して、守備を固めさせた。これを自分たちで気がついて、試合中でも切り替えられなくてはいけない。相手のパス回しは、あえてさせていた。サイドで回されても、ゴール前をしっかり守って追加点を入れさせなかった。さあ、次の試合に向かって、備えていくだけ。」[暫定1位の質問に=相手が試合をしてないので関係ない]。

 試合後の東京ヴェルディ川勝良一監督のコメント
 「前半の立ち上がりに先取点を取られたが、試合の主導権はこちらが握っていた。同点に追い付き、ハーフタイムではこちらのプレーが勝っていることを伝え、自信を持たせた。最後にやられたのは、理解に苦しむ。誰が見てもうちのチームが勝っていた。こんな試合もサッカーだから仕方がない。」[余談=川勝監督は法政大を出てコンサの前身・東芝へ。石崎監督は1年先輩。相当悔しかった様子]。

写真はいずれも石井一弘撮影