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J2第23節(7月31日)ラッキーボーイ上原の今季初ゴールで岐阜に勝利

11・08・11
 7月31日、コンサドーレ札幌は、今季負けなしの厚別公園競技場でFC岐阜と対戦し、1−0で勝利。後半途中から出場したFW上原が決勝点を決め、厚別4連勝を飾った。これで札幌は、8勝4分け6敗、勝ち点28、順位を6位に上げた。

 今季、ここまで厚別3連勝の札幌は、試合開始からその勢いを生かし試合を優勢に進める。テンポの良いボール回しでサイドを攻略し、攻め込むシーンも多かった。しかし肝心のクロスやシュートの精度を欠き、ゴールを奪えず0−0で前半終了。

 気合を入れ直し臨んだ後半だったが、立ち上がりの1分に、FW内村がこの日2枚目のイエローカードを受け退場。いきなり厳しい状況に追い込まれるも、選手全員がハードワークでカバーしあい、数的不利を感じさせない展開に持ち込んだ。

 すると後半39分、待望のゴールが生まれる。MF古田がゴール前にクロスを入れると、1分前に交代で入ったばかりのFW上原がファースタッチでゴールを決めた。結局、この1点が貴重な決勝点となり、札幌が勝利した。

 次節は8月14日、富山県総合運動公園陸上競技場で、現在19位(勝ち点17)のカターレ富山と対戦する。6位の札幌から13位の大分トリニータまで、勝ち点3以内で混戦となっている中団グループ。ここから一歩抜け出すためにも、確実に勝利を収めたい。

 (写真はいずれも7月31日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半14分札幌左CKからDF岡山(34番)、FW内村(13番)が岐阜GK野田恭(1番)、DF野田明(2番)らと激しく競り合う。内村がこのプレーで1枚目のイエローカード、後半1分の2枚目のカードで退場の伏線となる


 上写真/前半34分札幌DF岡山(34番)がボールをヘッドでクリア。これまで岡山の位置にいた河合(4番)がボランチにまわった。2番は岐阜DF野田(明)


 上写真/後半17分ゴール裏の熱烈サポーターが懸命の応援を続ける


 上写真/後半28分札幌MF古田(15番)が岐阜DF秋田(6番)の裏に入ったがボールキープができず、結局ゴールラインを割る。古田は自身のゴールはならなかったが、後半39分にFW上原の先制点をアシストした


 上写真/後半39分札幌FW上原(中央)のゴールに集まって喜ぶ選手たち。左手前キャプテンMF河合、右15番がアシストしたMF古田


 上写真/後半ロスタイム札幌MF河合(左)が相手のボールをひろい遠目から思い切ったシュートを放つ。この日DF岡山(右)がセンターバックで移籍後初先発、河合がボランチに入りピッチ狭しと走り回り攻守に活躍、岡山とともに勝利に貢献した


岐阜戦で決勝点をあげヒーローインタビュー後、ゴール裏のサポーターにハンドマイクで挨拶するFW上原。後方で初先発したDF岡山(34番)、GK李(16番)、キャプテンMF河合(4番)らが笑顔を見せる


 上写真/岐阜に数的不利になりながら1−0で勝ち、ゴール裏のサポーターの前で「ススキノへ行こう」を歌いながらジャンプする札幌の選手たち。ベンチ入りしたものの試合への出場はならなかった17歳、小柄なFW榊(中央のビブス)も参加


 上:左写真/先制点をとった後の後半41分、大きな声で指示を出す札幌の石崎信弘監督。
試合後の石崎監督のコメント「前節ジェフ(千葉)に負けて試合の入り方が課題だった。ボールをしっかりつなぐようになってきたが、決めるところを決めないと駄目だ。改善したい。後半一人少ない中でいい形ができたが、クロスの精度が悪い」と勝利を手にしながら厳しい表情。

 上:右写真/後半44分に指示を出した後、残り時間を気にして時計を見ているような様子の岐阜の木村孝洋監督。
試合後の木村監督のコメント「後半早々に数的有利になりながら得点できなかった。自分自身は有利になったとは思わなかったが・・・。逆に数少ないチャンスを決められ残念な結果になった。この辺が今のうちのチーム力なのか?」とやや自嘲気味。

写真はいずれも石井一弘撮影