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J2第16節(6月12日)札幌3連勝ならず。ホーム室蘭で横浜に敗れる。

11・06・16
 コンサドーレ札幌は、6月12日に室蘭市入江運動公園陸上競技場で横浜FCと対戦。前半は五分五分の展開を見せていたが、後半に強烈なシュートを2本決められ、0−2で敗れた。

 年に一度の室蘭でのホームゲーム。相手が「キングカズ」擁する横浜とあって、試合前からサポーターのボルテージは高かった。しかし、この日の札幌は、自分たちでミスを繰り返し、ゲームのリズムを作れない。シュートも2本だけと今季最少を更新する内容で3試合ぶりの完封負けとなった。

 試合後にはふがいない戦いに激怒した一部のサポーターが、選手に水を浴びせる一幕もあり、後味の悪い結末に。キャプテンの河合は「また応援してもらえるように一生懸命やるだけ」と声を絞り出した。

 これで札幌は、4勝1分け5敗で勝ち点は13のまま。順位を12位に下げ、昇格圏内の3位とは、勝ち点差が「5」に開いてしまった。

 次節札幌は、6月19日、岐阜市にある岐阜メモリアルセンター長良川競技場でFC岐阜と対戦する。悔しい思いを共有しているはずの選手たちも、下を向かずに、勝利を目指してもらいたい。

 (写真はいずれも6月12日、室蘭市入江運動公園陸上競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/芳賀の負傷欠場でいつもと違ったスタメンとなり、後列左から3人目のDF上原(26番)が起用された。フォーメーションもアンドレジーニョ(11番)と近藤(32番)がFWとなった


 上写真/前半11分左サイドをドリブルで駆け上がる、このところこのパターンで好調のコンサドーレ札幌のFW近藤(32番)のさらに外側を、この試合左サイドバックで先発に抜擢されたDF上原(26番)が追い抜いていく


 上上段写真/前半21分札幌FW近藤(32番)が、左サイドを突進、たまらず横浜のDF井手口(22番)がファールでとめる
 上中段写真/勢いあまって二人とも同じような姿で転倒、ボールは横浜のDF中野(26番)がクリア
 上下段写真/札幌FW近藤(右下)をファールで止めた横浜DF井手口(22番)に対し、W杯以来売り出し中の西村雄一主審がイエローカードを手にしている


 上写真/前半40分右サイドを駆け上がった札幌MF古田(15番)は、ゴールラインぎりぎりでクロスを上げるも横浜DF中野(26番)にクリアされる


 上写真/後半17分横浜の攻撃をヘディングでクリアする札幌DF上原(26番)。右は同河合、左はMFブルーノ(5番)、上原の手前は横浜FWカイオ


 上写真/後半27分DF上原に代わって入ったFWチアゴ(3番)に合わせようと左FKからゴール前に放り込まれたボールは、横浜GK関(31番)が余裕を持ってキャッチ、チャンスを生かせず。左のMF宮澤(10番)の表情がこの日のコンサドーレ札幌の調子を物語っている。横浜25番はMF藤田、27番はDF朴台洪


 上上段写真/後半32分札幌は一瞬のスキをつかれ、途中出場した横浜FW西田(18番)にミドルシュートを決められる。西田の右、札幌DF高木(純)、すべり込んでいるのは河合
 上中段写真/後半32分先制した横浜の選手たちはサポーター席に向かって一斉に駆け出す。札幌の選手は左上DF山下(23番)、左下同河合、高木純(7番)、GK李、右端MF砂川(8番)
 上下段写真/後半32分先制した横浜はサポーター席の前で大喜びした後、キャプテンFW三浦(11番)を先頭にピッチに戻る。右端でゴールを決めたFW西田(18番)が踊っている。札幌のMFブルーノ(5番)、DF山下(23番)は呆然


 上写真/熱烈サポーターの激しい抗議にキャプテンDF河合(4番)も応酬、一触即発の厳しい雰囲気


 上左写真/前半27分ベンチを出る札幌の石崎信弘監督
(試合後のコメント)1年1度の室蘭なので勝ちたかったが、イージーミスが多かった。寄せが甘くなりミドルシュートを2本決められ、残念なゲームになった。
 上左写真/後半24分選手に檄を飛ばす横浜の岸野靖之監督
(試合後のコメント)この試合はプレッシャーをかけるチーム同士の我慢比べだった。先に失点しないようにボールを動かすことによって、相手の動きも鈍くなり、背後も空いてきた。

写真はいずれも石井一弘撮影