Ｊ２第１０節、コンサドーレ札幌は５月４日、札幌ドームでザスパ草津と対戦し、後半ロスタイムの劇的ゴールで１−０とし、今季初勝利を挙げた。

　開幕から３戦、これまで勝利どころか得点もない札幌は、０−０で迎えた後半４２分、ＦＷチアゴがヘディングシュートを決めて待望の決勝点か―と喜んだが、直前のファールをとられゴールは幻と消えた。それでも札幌の集中力は途切れなかった。後半ロスタイム２分、ＭＦ砂川の右コーナーキックをＤＦ山下が頭で合わせ、一度は草津ＤＦにブロックされるものの、こぼれ球にＭＦ宮澤が素早く反応して押し込んだ。

　試合後、石崎監督は「目指していることがだんだんできるようになってきた。選手は勝ちたいという気持ちを持ってやってくれた」と、今季の初勝利に、コメントにも力が入った。

　（写真はいずれも５月４日、札幌ドーム、撮影・石井一弘）

　上写真／後半ロスタイム２分札幌ＭＦ宮澤（左手前倒れている）の先制点に大喜びするアシストのＤＦ山下（右端２３番）、ＭＦ古田（１５番）、ＤＦ高木純（左７番）。喜びようは三者三様

　上写真／今季チーム初得点を上げ抱き合って喜ぶＭＦ宮澤（１０番）とその左が古田、左からＤＦ高木純（７番）も駈け寄る。左端草津ＭＦ櫻田（６番）の背中が泣いているようだ

　上写真／前半４４分札幌のＭＦ宮澤（１０番）が草津ＭＦ櫻田（６番）と競り合いながら攻め上がる

　上写真／このゲーム左からの攻め上がりで再三好機をつくった札幌ＭＦ近藤（３２番）が、後半２９分中央を駆け上がるＦＷ三上に絶妙のパス、シュートは惜しくもゴール上にはずれる

　上写真／開幕以来無得点、無勝利に苦悩してきた札幌キャプテンのＤＦ河合（４番）、後半３２分草津ＦＷラフィーニャ（１０番）をかわしてパスを出す。２試合完封と少しずつ手ごたえを感じている。左ＭＦ砂川（８番）、右芳賀（１８番）

　上写真／怪我から復帰し後半３２分から出場した札幌ＭＦ岡本（１７番）は、後半４５分草津ＤＦ古林（２４番）のマークをかわしながらパス、これまでの悔しさを晴らすパフォーマンスを見せる

　上写真／後半３６分からＦＷ三上に代わって出場した札幌のＤＦチアゴはパワープレーでＦＷの位置に入り存在感を見せた。後半３８分草津ＭＦ熊林（１４番）と激しくマッチアップ

　上写真／後半３９分札幌ＦＷチアゴ（３番）は草津ＤＦ中村のマークをかわしながらシュートを放つが惜しくも外れる

　上写真／後半４２分札幌ＦＷチアゴはヘディングでゴールを決めた、と思ったが、直前のファールをとられて幻のゴールとなる。チアゴは「それはないよ」とでも言いたげな大きなジェスチャーで抗議