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J1第22節(7月16日)、アウエー柏戦は0−1の完封負け

22・07・18
 ミシャ「非常時だ」ブラック7月

  浦和時代「興梠―槙野ら」不調


 ミハイロ・ペトロビッチ監督が浦和レッズ時代の2017年7月を「思い出した」。7月29日の事だ。札幌ドームの記者室に「レッズの広報関係者」が詰めかけた。この顛末は、何度も書いているので、今季の「7月30日。聖地・厚別での対戦に注目しよう」。

 ミシャは「出来てる」というが、はた目には「何をやってんだ!」。決定的な「シュートチャンスに足が出ない」。3から4つのパスは「渡ってる」。ネットを揺らして、初めて「得点」。何でだろう。選手は「ミシャマジック」に、踊らされているだけだ。というが、指導者というのは「このマジックを持っている」。言い切りたくないが「ダレにうまくされた」のかもわからない者に、うまくなったとは「言われたくない」。

 北海道を物語る「北海道道」という番組を見た。その番組に「大泉洋」という役者が出ていた。NHKの年末番組「紅白歌合戦」に、2年連続「司会者」として出て、「3回目は?」。「分かんないよ」。確かに、「シュートした」が入るか入らないかは「分かんないよ」。これが正解だろう。

 もう一つ、東京で「ちやほやされるの、うれしい」。「俺は北海道だ」。いいねいいね、「自信を持って、言いたい」。サッカーの「外国でプレーする日本人選手の移動が多い」。浦和からの「長谷部誠はまだあそこだよね」。北海道とともに、世界へ」ではない「北海道に来てネ」がいいよ。

 2022明治安田生命J1リーグ第22節の柏レイソル対北海道コンサドーレ札幌戦は、7月16日午後7時から千葉県柏市の三協フロンテア柏スタジアムで行われた。

 雨上がりのスタジアムは25度、湿度90パーセント。控えめな6千716人の観衆。コンサドのサポーターの赤黒のユニホーム、黄色の柏の応援団もあでやか。

 審判団は、今年からプロとして地元・千葉からデビューした清水勇人主審(38、千葉県出身)。副審武田光晴・桜井大介。第4の審判・大矢充。VAR荒木友輔(主審格)、AVAR五十嵐泰之。

 試合の方は今季J1で札幌が1−6で大敗している柏が相手で、これまではJ1、J2、Jリーグ杯合わせて札幌の12勝3分け17敗。19時03分、札幌のキックオフで始まった。

 札幌のスタメンは、GK菅野孝憲、DF田中駿汰、岡村大八、高嶺朋樹。ボランチに宮澤裕樹と荒野拓馬。大外には右に金子拓郎、左は菅大輝。トップ3は興梠慎三をトップに駒井善成と青木亮太。サブにGK大谷幸輝、DF福森晃斗、西大伍、中村桐耶。FWミラン・トゥチッチ、ドウグラス・オリヴェイラ、中島大嘉。

 柏は、中2日の天皇杯やリーグを戦ったイレブンが、ほとんど変わりなくスタメン。GK佐々木雅士、DF川口尚紀、高橋祐治、上島拓巳、古賀太陽、三丸拡、MF椎橋慧也、マテウス・サヴィオ、山田雄士、FW小屋松知哉、細谷真大。控えはDF大南拓磨、MFドッジ、加藤匠人、FW鵜木郁哉、武藤雄樹ら。

 札幌は今季のJ1リーグで、19得点の36失点。柏は27得点の22失点とまずまずの出来。札幌の得失点差マイナス17で、前代未聞の「失点が響く」。

 この試合、あっという間の3分。柏陣内からロングフィード。DF上島のキックは前線の三丸に渡り、札幌GK菅野がペナルティーエリアを超えるあたりまで出た手前でフォローアップ、菅野もすり抜け、がら空きのゴールに決めた。

 さらに、悪いことは続くもので、札幌の攻めの中心MF金子が11分、相手との接触により痛めていたが、13分にピッチ上に足を抱えて倒れ込んだ。早くも15分に西と交代した(26分飲水タイム)。

 札幌はこの日、攻撃の中心になって動き回る宮澤、菅のパス回しが見えるが、DF5人が動き回る柏守備陣を突破出来ない。さらにGK佐々木の好捕もあり、札幌のFW陣は「攻めあぐんだ」。しかしアディショナルタイム2分に入り、トップの興梠がチャンスをつかむ。

 DF岡村が左サイド前線に上がっていたDF高嶺にロングパス。柏のペナルティエリアに進入していたFW興梠にヘディングでパスしたが、シュートを阻んだ相手選手と交錯しゴール前に倒れ込む。後ろから足がかかったか。主審の判断は、「説明だけ」。宮澤、荒野らが詰め寄るが「反応なし」(VAR担当者との話し合いも無し?)。後味悪く札幌1点ビハインドで後半へ。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「守備の時の背後のケアをしっかりしていこう」、「足元のパスだけではなく裏や逆サイドも観ていこう」


■柏レイソルのネルシーニョ監督のコメント
 「自分たちでボールを握ること、慌てずにボールを保持しながらリズムを作ろう」、「DFライン背後へのロングボールを入れさせないように気をつけよう」

 
 後半は、小雨交じりになり、札幌は荒野―高嶺―青木のパスワークに西が加わる「中堅から」トップ陣の一発を「期待」する場面がみられる。

 なんとか追いつきたい札幌だったが、25分の飲水タイムまで選手交代なし。30分台になって柏が動いた。33分2人替え。34分には札幌興梠OUTトゥチッチIN。荒野OUTオリヴェイラIN。38分宮澤OUT福森IN。福森どっか悪かったかな?

 相手の柏も5人目が交代。札幌は4組。これでアディショナルタイム6分。感じとして少し長い。最後に福森の左からのCK。GK菅野も上がる、柏ゴール前は「押し合い圧し合い」、岡村が競り勝ちヘディングシュート。GK佐々木が好セーブし試合終了。

 シュート数は、柏3−12札、CK柏2―7札、FK柏11―9札 、PKなし。
                            
 2022明治安田生命J1リーグ第23節北海道コンサドーレ札幌対名古屋グランパス戦は、7月30日午後2時から札幌市厚別公園競技場で行われる。


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「今日のようなゲームで負けるのは札幌くらい、あるいは私が率いているチームくらいじゃないでしょうか。立ち上がり3分に失点してしまいましたけど、それ以外の部分では柏を十分にコントロール出来ていたと思いますし、前半から我々の狙いどおりにゲームが進んでいったと見ています。後半は特に圧力を掛けて相手のゴールに迫ることが出来ましたが、残念ながらチャンスをモノにすることが出来ませんでした。相手は連戦ということで、コンディション的には我々にアドバンテージがあったと思いますが、そういう中で自分たちがゲームを支配しながら得点を奪えなかったのは非常に残念です。

 今チームが抱えている問題はやはり得点出来ない部分だと思います。ここ最近のゲームでは自分たちがしっかりとボールを動かしながら攻撃の形を作れているけども、なかなか得点まで至らない試合が非常に多い。良いゲームをしながらも、なかなか勝利に結びつかない試合が多いのがいまのチームの現状だと思います。選手たちは最後まで全力で戦いましたし、良いプレーをいくつも見せてくれたと思います。そういう中で最後敗れてしまったので、私は全力で戦ってくれた選手たちを責めることは出来ないですし、しっかりと選手たちを鼓舞しながら、引き続き次の試合に向けて準備を進めていくしかないと思っています。


■柏レイソルのネルシーニョ監督のコメント
 「今日のゲームは非常に激しい試合になるだろうと我々は予想して臨みましたが、予想どおり非常にタフなゲームになりました。札幌は経験豊富な選手もそろっているので、そういったチームに対してまず我々としては序盤からアラートに入る必要があると何度も声をかけてゲームに入りました。今日の試合までに約1週間で3試合をチームとしてこなしてきていて、うち2試合は遠征や移動も含めて非常にタイトなスケジュールをこなしてきました。そこもチームとしてなんとか乗り切れて、今日までに良い準備が出来たと思っていました。

 ゲームの内容を振り返ると、我々としてはプランどおり相手陣地に押し込んで良いボールの動かし方、ゲームの流れが序盤から作れていたと思います。ただ、後半に入ってからは相手にボールを握られる時間が増え、我々としては相手を引き込んでからのカウンターという時間が増えました。守備のところでいうと、後半は特に相手が最終ラインでボールを動かしながら前線の動きに合わせてロングボールを入れることを狙いとして持っていたと思います。そこを前線の選手がうまくけん制して相手の攻撃をニュートラルにすることが出来、そこから良い形のカウンターを作れていたと思います。今日の結果はこれから終盤戦に向けて戦っていく上で、非常に大事な結果だったと思っています」

池田淳