後半戦スタートの７月１８日、コンサドーレ札幌は、アウエーのフクダ電子アリーナでジェフユナイテッド千葉と戦い、３−０と完勝。中位から巻き返しを図りたい札幌は、狙い通りの勝ち点３を奪い、１２位から１０位に浮上した。
　
　試合は、３位で昇格争いを演じている千葉の攻勢が予想されたが、前半５分、札幌はショートコーナーの崩しからＭＦ古田が右足で先制ゴール。千葉の出鼻をくじくことに成功した。
　
　その後は、試合を通して千葉に押し込まれる時間帯も多かったが、耐え続けた後半４４分、古田が右サイドから得意のドリブルで中に切れ込み、左足一閃。見事なミドル弾がサイドネットに突き刺さった。
　
　この時点で試合が決まったが、勢いに乗った札幌は、終了間際の後半４８分、交代で入っていたＭＦ岡本が３点目を奪い、千葉の息の根を止めた。
　
　今までの札幌は、試合運びで重要とされる、キックオフ後と、終了前の５分、リスタート後の５分にもろさを見せていたが、この試合では、見本のような素晴らしい勝負強さを見せた。しかし、ここから上位に切れ込むためには、この試合運びに加え、内容も向上させていかなければ次につながらない。
　
　次節は２５日、ホームの札幌ドームで、１２位の横浜ＦＣと戦う。中位から抜け出すためには、ここでの連勝が絶対条件となる。