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J1第35節(11月6日)、アウエー清水に2−2で引き分け

21・11・11
 ミシャ監督「ジェイの出番」だった

  清水戦チャナと小柏「へとへと」


 北海道コンサドーレ札幌と、ミハイロ・ペトロビッチ監督が11月6日、アウエー清水エスパルス戦を2−2で引き分けた。中2日の強行日程だったからこそ、FWジェイの温存は「ミステイク」に見えたのは筆者だけだったろうか?

 先発のFW小柏剛とMFチャナティップのトップが2試合連続の「90分」出場。清水戦では「引き分け」に持ち込んだが、ベンチワークの「2人3脚」に「内輪もめ」は無かったのだろうか。2−1の場面からの交代、ここでFWの二人ジェイとミラン・トゥチッチは、無かったのだろうか? アウエーの勝負服「ブラック」は「疲れ切った表情だった」。

 試合の方は、清水が4日にロティーナ監督を契約解除、平岡宏章コーチを監督に迎えての初戦。昨年とほぼ同じ時期、2020年11月にコーチから即席・平岡監督になり「勝利」、その「再現」を狙うことになった。

 14時03分、ベテラン村上伸次主審(52、東京都出身)のホイッスル、札幌・小柏のキックオフで始まった。天候は曇り、気温20.1度、湿度36パーセント。静岡のIAIスタジアム日本平は8千373人の、まだマスク姿の応援席、札幌の赤黒の一軍も陣取っている。

 札幌のメンバーは、GK菅野孝憲、DF田中駿汰−高嶺朋樹−福森晃斗。6日のスタメンから青木亮太が外れ、ボランチに深井一希が入り駒井善成と組む。右ウイングバック金子拓郎、左は菅大輝。トップスリーはトップに小柏剛、シャドー右に荒野拓馬、左はチャナティップ。控えにはGK中野小次郎、DF柳貴博と注目の西野奨太、岡村大八、MF青木亮太、FWミラン・トゥチッチ、ジェイ。

 清水は、平岡監督らしさを出してか、4人が入れ替わっていた。3試合ぶりのMF中村慶太を中心にMF西澤健太、竹内涼。FWには藤本憲明が入り、GK権田修一、DF原輝綺、ヴァウド、井林章、片山瑛一、MFに松岡大起、FWチアゴ・サンタナの先発と、控え7人が「新生・清水」のベスト16堅持を懸ける。

 前半は、札幌が序盤からボールを動かし展開する。10分ごろからは、ホーム清水の9番FWチアゴにボールが入り始める。15分を過ぎたあたり、清水の左からの攻撃。17分に札幌がファール。FKが与えられMF西澤がキック。札幌ペナルティエリア内に両軍の選手。FKはこの中央に落ち、清水チアゴが左足を振り抜く。GK菅野も動けず、チアゴの4試合ぶりのゴールが決まる。

 今度は札幌。23分、右サイドでボールを素早く回収したMF深井から14番駒井にボールが渡り、後ろに落とす。左から上がってきていたDF福森がノンストップで、ゴール中央へ。その先には金子が走り込みDFを背負いながら胸トラップ。浮かせたボールを左足でゴールに流し込んだ(26分飲水タイム)。1−1で試合を折り返す。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「リラックスしてボールをつないでいこう」、「相手を揺さぶってスペースを突いてチャンスを作っていこう」、「全員で戦って勝とう」


■清水エスパルスの平岡宏章監督のコメント
 「後半も粘り強く戦っていこう」、「ボールへのアプローチを早く」、「前を向いた時、パワーを持って飛び出していこう」

 
 後半最初のチャンスは札幌。FKから小柏が2本連続シュートを放つがDF陣のブロックに合う。しかし4分、左サイドのCKを得る。当然、福森の出番。ゴール前にこんもりとプレーヤーが林立。外側に居た黒い背番号8番が動いた。中央付近でヘディングシュート。決まった。私が見たのは、同じスタイルで2本目。福森−深井ライン復活か。2−1と札幌リードで進む。

 後半10分過ぎから両軍の選手交代。13分清水が3枚替え。札幌も荒野OUT青木IN。深井OUT青木IN。札幌DF田中駿が鼻血で、治療。事なきを得る。

 20分過ぎ、GK菅野が、上がり気味になるDF福森目掛けてロングフィード、頭で小柏に落とすが、ブロックされる。さらに27分、金子−駒井ラインで得点を狙うがGK権田に阻まれる(27分飲水タイム)=ちょっと遅いが「白熱の後の祭り」。チャナティップが反則。

 32分福森OUT柳IN。35分台は札幌攻撃陣が「疲労の色」。清水のキープの回数が増え、巻き返す。38分、右サイドのDF原がゴール前へクロス、走りこんだチアゴ・サンタナには合わなかったが、後ろにいた交代出場のⅯF滝裕太がボールを足元に収めゲット。2−2の同点にされ、がぜん清水ペース。対する札幌は、チャナ、小柏の動きが気になる。

 時間は十分ある。42分、菅をFWミラン・トゥチッチに代える。ジェイが不都合でも? さらに疑問、菅には一発がある。ジェイには「守り」を2枚用意しなくてはならないだろう。2−1の時にベンチは考えられなかったのか。問題の多いゲームだった。

 シュート数は、札7−清8、CK札5−清3、FK札10−清12、PKなし。

 2021明治安田生命J1第36節サガン鳥栖対北海道コンサドーレ札幌戦は11月20日午後2時から、駅前不動産スタジアムで行われる。
池田淳