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北海道コンサドーレ札幌21年の関係者の「思惑」

21・02・11
 今年のコンサドーレの「新風は何か」

  「コロナとコンサド」に寄せるあなたに―

 
■速報・ペトロビッチ監督第1節27日に間に合いそう!

 2月6日北海道コンサドーレ札幌に入った情報によると、オーストリアで骨折治療中の同チームのミハイロ・ペトロビッチ監督(63)は、今月22日にチームに合流出来ることが分かった。この情報は、同チームの三上大勝GM(ゼネラルマネジャー)が「明らかに」したもので、この欄の後半の「GM三上大勝の決意」の文中で詳しく展開したい。

 今季のコンサドーレの戦いぶりを、幅広い報道の関係者に登場願い、選手らの「ACL出場」の目、「新風は何か」、監督不在のキャンプは「何を学んだか」を、紐解いてみたい。

 最初は、2021年2月号の「財界さっぽろ」。特集でコンサドーレ「災禍の前進」を紐解いている。「タブーに挑戦」の挑み「北海道何でもランキング&㊙データ」を公開している。「やっぱり新型コロナウイルス」か、と思いきや業界各社の「タブーな数字」が堂々と披露されていた。

 この月刊誌は、病院か薬局の待合室で読むのが習わしだったが、このところ自由に読めた本棚が撤去された。コロナだから当然と解釈したが、なお気になったのが「財札」が、ビニール袋にくるまれていた。

 こんなことで、おもむろに「コンサドーレのところ」を読もうと買い求めた。なんと「財界フラッシュ」の写真見せ5ページは「金の卵に不覚」の「よしかわ隆盛」氏だった。


■砂川誠×西大伍の話し

 本題に戻ろう。MFで活躍した砂川誠氏(43)がコンサドOBで「財札」でサッカーの事を書いている。

 西大伍選手(33)はU−15、U−18を経て2006年札幌に入団、10年アルビレックス新潟−11年鹿島アントラーズ−19年ヴィッセル神戸−21年浦和レッズに決まった。

 話しは浦和移籍の事から始まり、西大伍選手は「現役レギュラーからの移籍は珍しいと言われますが、浦和は、スペイン人監督のリカルド・ロドリゲス氏(46=前・徳島ヴォルティス監督)が、今季から就任する。世界はサイドバックを求めていると言う言葉に魅かれて⋯」入団を決めた。「札幌も小野伸二さん(41)が帰って来たり、面白い。砂川さんは幾つまで現役でしたっけ」、「うーん38歳まで」。「僕は40歳までやりたいな」。ミハイロ・ペトロビッチ監督は「簡単な相手ではなかった。(広島、浦和時代も戦い)すごくオートマチックに動けるというか、やり辛さはコンサドーレになってからも変わらない。毎年、札幌に帰る選択肢は持っていて、どのタイミングがいいかも考えています」と言い切った。


■三上GMの今季の目標と速報

 今季は昨季の後半に目指した「フルコートマンツーマンディフェンス」の集大成として陣容を固めるための選手補強をした。攻撃と守備陣の強化が目的。得点は、チャンスが多いが点を取れない。J1でも五本の指に入るほどのシュート数。FWの鈴木武蔵が途中移籍した「結果」もあるが、このためFWに小柏剛(22=群馬県出身、明治大出)とオケチュク・ガブリエル(25=ナイジェリア出身、同国代表)らを獲得した。DFは柳貴博(23=東京都出身、U−21日本代表、ベガルタ仙台から)と岡村大八(24=東京都出身、前橋育英から立正大、J2ザスパクサツ群馬から)を。この4人は即戦力の活躍が期待。

 ペトロビッチ監督が心配だが、最新の情報では「11日に日本に帰れる」と言う情報が入った(この企画トップに速報)。


■吉原宏太のクローズアップ

 昨季加入した大卒のDF田中駿汰(23)、MF金子拓郎(23)、高嶺朋樹(23)の3人がチームとうまくフィットした。それにFW小柏剛(22)も加わり、チ−ムを引っ張って行くだろう。さらにMF小野伸二(41)が、復帰(完全復帰)したのには驚いた。プレーやメディア対応など模範になる選手だ。「見られている」と感じれば小野自身の意識も変わるだろう。J1は4チームが落ちる。「絶対残留」を目標に1試合1試合着実に勝ち進んでほしい。


■平川弘のゲキ辛ゲキペン

 道新のサッカー月刊誌「コンサドーレ」にペンを振るっている。順天堂大出身で1985−92年日本代表、横浜フリューゲルスを経て1996年コンサドが産声を上げた1期生DF。平川弘のサッカー歴は置いておいて、ここではスポーツ選手の結婚について。

 ターゲットはMF深井一希(25)である。アスリートがよく「結婚してダメになったと言われないように頑張ります」とコメントする。まじめな深井の事だから、私生活が充実し精神的に安定するのではないだろうか。私は24歳、深井より若い時に結婚したが、給与とこれからの生活が心配だった。それでも乗り越えてやってきた。深井はU−12のころから知っているがわんぱくで、幾度もけがを乗り越えてやってきた。選手として大成してもらいたいし、幸せになってもらいたいと思う―と、別記事で書いていた(もう56歳か―)。

 骨折の大けがをしたオールマイティーの荒野拓馬が「前向きに頑張っている」。27歳だって。


■GO TOサッカーみどりの目

 久しぶりにスポーツジャーナリスト増島みどり氏の道新「各自核論」を見た(1月7日朝刊)。Jリーグと日本野球機構による「新型コロナウイルス対策連絡会議」である。両者の専門家が集合、それぞれの問題点を出し合った。結果はこの会議が、スポーツ人と感染症のドクターを含め、あらゆる人間のために役立つ「決定機関」に位置したことだ。サッカーだけを見ても、欧州の観客スタンドは無観衆だが、JAPANの方法は、入場者の上限を定め、席をひとつ開ける。声を出さず「拍手で応援」。日本人の「律義さに感銘」した。

 ところが、元旦サッカーの第100回天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会の決勝は、1万3千3百18人の観客が押し寄せた。6万人収容力のある会場だから、文句はない。試合後、感染者の報告もない。しかし、関係機関の「大調査隊が入った」。この「結果」を見逃さないでほしい。


■野々村CEOの懐具合は

 (株)コンサドーレの野々村芳和代表取締役社長CEO(48)は、道新の決まり物「野々村流」で、監督は骨折して居ないけど選手・コーチはやるべきことはやっている。この中で「小野が帰ってきてくれたことで、チームに活気というか、方向付けが出来てきた」と喜んでいる。さらにどこのチームも同じだが、コロナ禍で、金銭面が窮地に来ている。「どこも同じぐらいのダメージだと思う。頑張りたい」

 「財界さっぽろ」では、鈴木武蔵、進藤亮佑の移籍金は、「それなりの額は入りました」−と答えていた。

 (筆者感想=西大伍のコメント。札幌への移動には考えさせられた。行きたいが「今は行けない」。神戸で4千万以上。浦和なら下回ることはない。移動は昇格の事{サラリーマンの昇進}は、札幌の事を深く考えた末の事だろう)。

池田淳