コンサドーレ札幌の王道と遍歴2019年7月号

スリーB
「みっつのビー」はサッカーの基本
BallControlはシュートやパスの技
さらにトラップやドリブルの見せ場
Body Balanceは体の使い方が必須
これが大変Brainは頭脳で覚え実行
蹴球時代の教本を読んだのが始まり

「日本サッカーの父」はドイツの人
ディトマール・クラマー氏に学んだ
コーチングの中で「大和魂」を強調
ボールに腰かけるのはバランス感覚
足元ではトラップやドリブルも得意
ヘディングが独特で現場で実演した

北海道コンサドーレ札幌がスリーG
ゴールの仕方が技と高さとスピード
チャナティップの技で石川直樹がG
次はジェイのヘディングの高さのG
3点目は鈴木武蔵のスピードが光る
北海道新聞6月23日の朝刊が躍動
    
スリーGは22日ドームでの出来事
サガン鳥栖との対戦で3−1の勝利
3Bは日本流の「心技体」と同じだ
ここまで来たら名言集からの結論で
ベッケンバウアー「強いものが勝つ
のではない勝ったものが強いのだ」
コンサドーレ札幌の王道と遍歴

6月22日の鳥栖戦、前半31分、札幌FWジェイ(中央)が2点目を決め、広告塔のスタンドに腰かけて上機嫌、先制点の石川(左)、後半に得点した鈴木と共に、結果的にこの日の3得点を決めた3人が並んだ。札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘

コンサドーレの王道を拓く
札幌の得点源はトップ・スリーの駆け引き
 北海道コンサドーレ札幌は、頂上に立ちゆっくりと四方を見回している暇はない。J1のベスト3を目指し、ルヴァンカップのプライムステージ(ベスト8)への進撃は見事だった。天皇杯JFA全日本サッカー選手権が思わぬ敗退で「肩の荷が下りた」と言わざるを得ない。鈴木武蔵、アンデルソン・ロペス、ルーカス・フェルナンデスの3人は、期待通りの働きを見せている。もう一人のスター、チャナティップは、けがが長引いているようだが、必ずや復帰してくれるだろう。
 気になるのはタイ国の新聞テレビ会社の報道関係者の人事異動。最近札幌ドームでも、あいさつ回りが盛んなこと。さらに西野朗前サムライブルー監督のタイ代表監督就任騒動で、気になることが多くなった。
 現状は、コンサドーレの監督はじめスタッフ、選手の夏恒例の「移動」がどうなるか。けがから復帰した選手と、若手選手の動向、ベテラン移籍選手にも注目したい。
ジェイは1トップで良いか
 FWジェイが6月22日の対サガン鳥栖戦で今季初得点1を記録した。ルーカスからのコーナーキックを頭で叩き込んだ。よみがえったイングランドからのジェイ(37)は、2015年にジュビロ磐田に入団32試合に出場20得点をあげた。翌16年も磐田で22試合に出て14得点。17年には札幌に入団14試合で10点。190センチ、89キロの巨漢は、GKからの直接キックをターゲットになってキープアンドパスを出し、活躍してきた。ミシャ監督になった18年は、まだ頼りにされ、24試合に出て9得点をあげた。
 しかし今年はけがや持病でのタイミングが悪く、出場回数が7月11日現在11試合に留まっている。特にジェイの場合1トップ2シャドーのパスサッカーには連動しづらく、CKからの得点と、GKからのロングパスのターゲットが多く、パスサッカーの連動にはいささか不適切。マンマークを引き連れて両サイドに走るか、コーナーフラッグへ相手センターバックを引き連れて、中央を空ける「策」があっても良いだろう。
左シャドーのチャナティップ
 1トップ2シャドーの3−4−3のシステムで、特に1トップに武蔵、右シャドーにアンデルソン・ロペス、左にチャナティップのトライアングルの時に、右WB(ウイングバック)にルーカス・フェルナンデス、左WBに菅大輝。中央のMFは右に宮澤裕樹、左に深井一希。DF陣は右から進藤亮佑。中央がキム・ミンテ、左が福森晃斗。GKク・ソンユンがベストメンバーと見る。
 疑義はあろうが、サブには、GK菅野孝憲、DF中村桐耶、濱大耀、石川直樹。MF早坂良太、荒野拓馬、中野嘉大、駒井善成、白井康介、中原彰吾、檀崎竜孔。FWジェイ、岩崎悠人、藤村怜らがいる。さらに大卒内定者が3人ほど。小野伸二がちょっと浮き気味だが、サッカーのスリーBはわきまえている。
久保建英がレアルマドリード!
 スペインのサッカーが日本に上陸した。ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ(35)、ダビド・ビジャ(37)。鳥栖にはフェルナンド・トーレス(35)、イサック・クエンカ(28)ら。トーレスが8月にも「引退」を話しているという傍らでFC東京の久保建英(18=神奈川県出身)がスペインのレアルマドリードに移籍が決定した。久保建英と言えば、幼少のころからスペインのバルセロナでサッカーの手ほどきを受けた。サッカー仲間からは、スペイン出身とも言われている。
 スペインのサッカーは、1900年代、イギリスから帰った留学生らが組織を作ったと言われる。昔は「守りの強さ」を誇っていたが、現在は攻撃的なサッカーでFIFAランキング7位(日本は28位)、ワールドカップは2010年の第19回大会でスペインは優勝している。
 何で今スペインか? トーレスが引退宣言をした(6月21日にSNS上で発表)、翌日厚別で鳥栖戦があり、トーレスは不出場だった。
 その日、関係者に聞いた時の余談。野々村芳和社長やペトロビッチ監督らとの懇談の中で、「最近のスペインの日本上陸選手が多い」という話から、飛躍。「トーレスを採ったら」とやり取り「辞めると言っているから辞めるんだろう」と言うことになった。すかさず「ミシャなら面白いサッカーを教えられるよ」との発言に、通訳がドイツ語で話してしまった。「Bravo」。分かったような、分からなかったような雰囲気だったが、「トーレスの8月を待っている」。
                                                    (池田 淳)