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全国高校選手権大会、北海道代表の旭川実業はまさかの1回戦敗退…

12・01・11
 上写真/前半14分徳島市立のFW武田(右から2人目)に先制点を決められる。旭川実GK石川(17番)


 冬の名物詞「第90回全国高等学校サッカー選手権大会」が12月30日から開幕。1月9日、決勝の舞台である国立競技場を目指し、全国各地の厳しい予選を勝ち抜いた精鋭48チームが鎬を削った。

 北海道代表は2年ぶり3回目の出場となる旭川実業高等学校。31日に市原臨海競技場で徳島県代表の徳島市立高等学校と対戦した。

 旭実は先に行われた「高円宮杯U−18サッカーリーグ プレミアリーグ」の入れ替え戦でジュビロ磐田U−18に競り勝ち、来季の昇格を決め、勢いと自信を持って今大会に臨んできた。しかし、徳島市立との一戦は、初戦と言うこともあるのか、スタートから動きが硬かった。

 旭実の持ち味であるポゼッションが見られず、低いDFラインを保ってくる相手に対してロングボールを蹴り込んでは跳ね返され続けた。こぼれたセカンドボールも拾えず、そのカウンターから2点を奪われた旭実は、どうにか1点を返し前半を折り返した。

 後半に入り落ち着きを取り戻した旭実イレブンは、ボール支配で徳島を圧倒し、ゴールへ果敢に迫った。しかし、惜しいチャンスはつくるものの、ゴールを奪うことが出来ない。逆に終了間際、攻め込んだスキを徳島につかれ、痛恨の失点。その後、必死の反撃からPKで1点は返したが、時すでに遅く、2−3で敗れてしまった。

 北海道3冠王者として臨んだ今大会。万全の準備で挑んだはずだったが、1回戦の落とし穴にはまってしまった。この敗戦を経験に変え、タフな精神力を身につけて、期待される来季のプレミアリーグに挑戦してもらいたい。

 (写真はいずれも12月31日、千葉県・市原臨海競技場、撮影・石井一弘)


 上:上段左写真/前半14分徳島に先制ゴールを決められ集まって話し合う旭川実の選手たち
 上:上段右写真/前半17分旭川実はFW下田(10番)を中心に徳島陣内に攻め込む
 上:下段左写真/2点リードされている旭川実業は前半26分、FW山本(11番)が左サイドをドリブルで駆け上がり徳島市立GK山岡(17番)をかわしてゴールを決め1点を返す
 上:下段右写真/前半35分GKからのボールにピッチ中央でヘッドで競り合う旭川実DF伊藤(後方)と徳島FW山口(9番)


 上:上段写真/徳島市立に敗れあいさつする旭川実の選手たちに温かい拍手を送る父母や応援者たち
 上:下段左写真/前半31分選手たちに檄を飛ばす旭川実の富居徹雄監督
 上:下段右写真/試合終了後、記者団に目を赤くしながら「初戦の硬さでリズムがかみ合わなかった」と悔しそうな旭川実の富居徹雄監督

写真はいずれも石井一弘撮影