地域のサッカー情報

一覧に戻る

高円宮杯U−15北海道予選、全国大会出場チームが決定

11・11・11
 全国のクラブユースチームと中学校チームが争い、中学生年代の日本一を決める「高円宮杯第23回全日本ユース(U−15)サッカー選手権大会」。北海道からは、道カブスリーグの優勝チームと、高円宮杯北海道予選の上位2チームの計3チームがこの全国大会に出場できる。

 最初に全国大会への出場権を獲得したのは、コンサドーレ札幌U−15。4月29日から9月25日までの長期間、道内各地で行われた道カブスリーグを安定した力で制し、リーグ優勝と全国出場を決めた。また、これにより、高円宮杯北海道予選決勝戦にスーパーシードで出場することになった。

 残された2枠を巡って、高円宮杯北海道予選が10月8日から29日まで、札幌サッカーアミューズメントパーク他で開催された。各チームとも、全国大会出場を目標に、毎試合熱い戦いを繰り広げた。

 並み居る強豪に競り勝ち、15日に行われた代表決定戦に勝ちあがってきたのは、スプレッドイーグルFC函館、SC釧路U−15、クラブフィールズU−15、SSSジュニアユースの4チーム。ここでの一戦に勝利したチームが、全国大会の切符を手にすることとなる。

 ここまで道カブス1部のチームを2つ倒し、勢いに乗っている道東ブロック代表のSC釧路。そのままの勢いで全国への出場権を獲得したいところだったが、スプレッドの高い壁が立ちはだかった。引いて守るSC釧路に対し、ボールポゼッションで圧倒するスプレッドは、前半こそ攻めあぐねたが、後半に入り力の差を見せる2ゴールを奪い勝利。SC釧路の健闘光るも全国への出場権はスプレッドが手にした。

 最後の切符をかけて行われたもう1試合。昨年の代表決定戦と同じカードとなり、クラブフィールズがSSSへのリベンジを狙った。しかし、地力に勝るSSSが前後半それぞれに1点を奪い2−0の勝利。クラブフィールズの挑戦を跳ねのけた。これでSSSは、北海道で唯一、今年行われた中学生年代すべての全国大会に出場することとなった。

 16日に行われた準決勝では、伯仲したゲーム展開となったが、SSSがスプレッドを2−1で下し、決勝戦へ進出。29日に行われた決勝戦では、今季、北海道予選のすべての決勝で顔を合わせてきた両チームが最後の王者を決めるべく激しい火花を散らした。

 序盤は攻めるSSSに対し、受けて立つコンサドーレ。SSSがチャンスを迎えるものの、決めきれずにいると、流れはコンサドーレに傾く。サイドを強引に突破し折り返しをダイレクトで合わせコンサドーレが先制。同点に追いつきたいSSSだったが、最も大事なゴール前での精度を欠き、チャンスを生かしきれないまま試合終了。これでコンサドーレは、北海道カブスリーグ、クラブユース選手権に続く優勝で今季3冠となった。

 本道代表3チームが参加する、全日本ユースサッカー選手権は、12月23日から佐賀県他、九州各地で行われ、29日に中学生年代日本一が決定する。
編集部