日本女子サッカーリーグの頂点である「プレナスなでしこリーグ」。ノルディーア北海道は、そのトップリーグ参入を目標に、昨季なでしこリーグの下部にあたる「プレナスチャレンジリーグ　２０１０　ＥＡＳＴ」に参戦した。

　しかし、初の全国リーグへの挑戦は、苦難の連続だった。リーグでは９連敗を喫するなどレベルの差を見せつけられ６チーム中５位となり、チームスポンサー不足から厳しい条件の遠征を行わなければならないなど、試練の１年となった。

　チーム発足２年目の今年、なでしこリーグへの昇格と言う明確な目標を達成するために、コンサドーレ札幌でもコーチ経験を持つ三浦雅之氏（４４歳）を監督として招聘。

　豊富な知識と経験を持つ三浦氏が就任したことにより、チーム力のアップに期待がかかる。残された課題はチームを取り巻く環境面。選手の練習時間の確保や遠征費の負担の問題などを解消しないことには昨年の二の舞いになりかねない。北海道代表として、はつらつと戦う女子選手に夢を重ね、道内各方面から一体となって支援してほしいものだ。

　（写真はいずれも１月１３日、北海道サッカー協会、撮影・石井一弘）

　上写真／女子サッカーのなでしこリーグ参入を目指すチャレンジリーグのノルディーア北海道の監督に就任して記者会見する元コンサドーレ札幌コーチの三浦雅之氏

　上写真／就任記者会見を終え、同席していたノルディーア北海道の選手、ＦＷ森美里（左）とＤＦ中村麻衣と一緒に記念写真におさまる三浦雅之新監督