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SSS札幌の会員管理システムがアメリカの特許を取得!

10・01・11
 1979年に創立され、今年度30周年を迎えた北海道クラブチームの草分け的存在のSSS札幌サッカースクール(岩越英治代表)。2002年には、サッカークラブとしては道内初のNPO法人格を取得するなど、常に注目を集める存在だ。
 
 今回はそのSSS札幌が、国内、国外のプロクラブ問わず世界的にも珍しい独自の会員管理システムでアメリカの特許を取得したという(Patent No.US7,575,433 B2)。いち街クラブの枠を超えた発想と、それを生み出すクラブ体制にも驚きを隠せない。
 
 発明者の柴田吉徳事務局長(36歳)は「この(Members Total Support System=略称Metos)システムは会員データの一元管理を基本に、一番は会員へのサービス向上を目的として発案しました。同時に複合的なアイデアもあったので、プロを含めた他クラブとの差別化を目指し、SSS独自のものを研究した結果、特許取得に至りました。」
 
 Metos(ミートス)システムを導入した2004年当時には、国内でも新しい技術だった非接触型のICカードと、電子機器を利用したサッカー競技会を既に開催しており、ブラジルのトップクラブの育成年代の貴重なデータも得ている。
 
 柴田事務局長によると、それは特許取得範囲の一部分で、将来的には、蓄積されたデータの分析により、独自の選手育成のシステムに発展させることが視野に入っているとのこと。
 
 SSSの選手育成を含め、その尽きないアイデアと、常に世界を見据えたプランには、全国的に見てもあらためて特出した存在と認めざるを得ない。この北海道の開拓者精神を体現するSSSの活動に今後も注目が集まるだろう。
 
Metosシステムと電子機器を利用したサッカー競技会に参加したサンパウロFC U−16のメンバー。蓄積されたデータから瞬時にランキングされ、能力グラフに反映される
編集部