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高円宮杯U−18プレーオフに旭実高

18・10・11
 上写真/高円宮杯JFA U−18サッカープリンスリーグ2018北海道大会最終節、北海道コンサドーレ札幌U−18対旭川実業高校の試合。前半11分、札幌MF高島(10番)と旭実DF青木(46番)が激しくボールを奪い合う(写真はいずれも10月6日、北海道コンサドーレ札幌東雁来グラウンド、撮影・石井一弘)


3年ぶりにコンサドーレ破る

 「高円宮杯JFA U−18サッカープリンスリーグ2018北海道大会」は10月6日、最終節(第14節)を迎え、札幌市東雁来のグラウンド2会場で4試合を行った。リーグ優勝が懸かった首位の旭川実業高校と2位北海道コンサドーレ札幌U−18の対戦があり、旭実高は1−0でコンサドーレを破り、3年ぶり3度目の優勝を飾った。

 全国大会は12月に「高円宮杯JFA U−18サッカープレミアリーグ2018プレーオフ」として開催。全国の9地域で行われているプリンスリーグ成績上位16チームを4つのグループに分け、勝ち抜き戦を行い、各グループ1位の計4チームが高校生年代の最高峰、「高円宮杯JFA U−18サッカープレミアリーグ2019」の参入権を得る。


【旭実―コンサド決定戦評】
 台風25号が日本海を通り抜け北海道上陸の気配がある中、コンサドーレはサポーターが10人ほど鳴り物入りで声援を送った。一方、旭川からは、9時30分開始に駆け付けた父母学友らが、バックスタンド側の金網越しに約百人の応援。
 
 天候は曇天で風の影響が全くない状態。旭実が最初から3トップ気味の押せ押せムード。一方のコンサドは、中盤のディフェンスを固めているが、動きが鈍い。前半の30分までは7−3のシュート数で旭実のボール支配率が上まわる。30分を過ぎて、コンサドが攻撃に転じたあたりで中盤が空き37分に旭実のポイントゲッター西村歩夢(コンサドーレ札幌U−15出身)がクリーンシュートを決めた。
 
 後半は、一進一退の攻防が続いたが、コンサドのシュートタイミングを旭実の大型DF陣が体で防いだ。1得点差の緊迫する得点差だったが、攻撃の迫力は最後まで旭実が上まわっていた。

 前日の10月5日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーで横浜F・マリノスに1−2で逆転負けした。グラウンドには、四方田修平コーチの姿もあり「僕ひとり先に帰ってきた」と心配していたが・・・。一方の富居徹雄監督は「勝ちましたが、これからが大変です。目標は全国選手権などたくさんあります」と、今年は24年目の監督業と教頭の要職についている、少し話しぶりに威厳を持った富居氏(46)に会った感じがした。
                                       (池田 淳)

 
【北海道大会の最終成績】
 1位 旭川実業   11勝2分け1敗=勝ち点35
 2位 コンサドーレ  9勝3分け2敗=勝ち点30
 3位 札幌大谷    8勝4分け2敗=勝ち点28
 4位 駒大苫小牧   5勝3分け6敗=勝ち点18
 5位 札幌創成    4勝3分け7敗=勝ち点15
 6位 帯広北      4勝2分け8敗=勝ち点14
 7位 東海大札幌   2勝4分け8敗=勝ち点10
 8位 道大谷室蘭   1勝3分け10敗=勝ち点6

 2018年道プリンスリーグの得点王は、旭実の62番FW西村歩夢の12得点。

 過去のプレミアリーグ参入状況は、コンサドーレが2011年から2015年、旭川実業が2012年に参戦。


 上:上段写真/前半13分、札幌MF大和(20番)のシュートを旭実GK桑島(1番)がクリアしてCKに逃げる、左旭実キャプテンDF西川(55番)
 上:下段写真/前半37分、先制ゴールを決めた旭実FW西村(右から2人目)と喜ぶ旭実の選手たち、左からDF青木(46番)、MF山内(69番)、FW谷口(48番)、MF河合、FW遠藤(61番)


 上:上段写真/後半18分、旭実MF河合(63番)がシュートするも決まらず
 上:下段写真/後半38分、旭実左サイドのFKからの攻撃でFW西村(中央左)が突進するも、札幌DF山本(中央右)が防ぎ、CKとなる

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影