地域のサッカー情報

一覧に戻る

名蹴会会長金田氏 森保・日本代表の初勝利を語る

18・09・19
 上写真/SSS札幌のホームグラウンドで開催された交流イベントで子どもたちと楽しそうにボールを蹴るアデマール・ペレイラ・マリーニョ氏。9月15日、SSSホームグラウンド(石狩花畔)、撮影・石井一弘


サッカーレジェンドがSSS交流会で

 本誌の発足当時からのコメンテーター、元フットサル日本代表監督アデマール・ペレイラ・マリーニョ氏(64)や昭和の日本代表10番、現NPO法人スポーツコミュニティ・シュート理事長、木村和司氏(60)、一般社団法人日本サッカー名蹴会会長、元日本代表の金田喜稔氏(60)らを招き、スポーツくじ(toto・BIG)の助成で交流イベントが開かれた。

 9月15日はSSS札幌のホームグラウンド(石狩花畔)に小学生とその保護者、約300人が集まり、9月6日の「平成30年北海道胆振東部地震」の余震が続く中、久々の好天に恵まれ、赤とんぼが飛び交う中で行われた。

 そこで、7日の国際親善試合チリ―日本代表戦が中止になり、11日の対コスタリア戦の舞台を「この目で見た」という、名蹴会会長の金田氏に森保一監督の初采配、フル代表の活躍ぶりを聞いてみた。

 国際親善試合キリン・チャレンジカップは9月11日午後7時20分から大阪パナソニックスタジアム吹田で、日本代表(FIFAランキング55位)とコスタリカ(同32位)が対戦した。

 試合は前半16分、日本のCKを中島翔哉(ポルティモネンセ=ポルトガル)が蹴り、ゴール前の佐々木翔(サンフレッチェ広島)が合わせ、相手の頭に当たりオウンゴールで先制した。

 後半は、21分中島のゴール前へのパスを遠藤航(シントトロイデンVV=ベルギー)が折り返し南野拓実(ザルツブルク=オーストリア)が左足で決め2得点目。この後、危なげない展開で、終了間際の45+3分、途中出場の伊東純也(柏レイソル)が決めて突き放した。3−0の快勝だった。

 森保監督は、札幌合宿で地震のため「最後の詰め」の練習が出来なかったことに触れ、「自分の良さを最大限出せ、お互いのつながりを信じてプレーして」と試合前に語り、試合後には「札幌の皆さんを元気にする。そういう思いで戦った」と述べた。

 本道を訪れたマリーニョ氏、木村和司氏らを代表して金田会長は「若手と言っても、2022年(カタール大会)を目指す遠藤、中島、南野らの活躍が目に付いた。2020(東京)を目指すと言うよりも、これが日本代表という区切りを持ってほしい」。五輪代表というのは「別の形と思って良い」とも。外国を目指す選手については「本人の希望だから、止める気持ちはない」と言い切った。

 金田会長の持つ日本代表最年少得点記録19歳119日は、いまだに破られていない。この金田喜稔氏、マリーニョ氏(札大出)、木村和司氏の3人と、SSSの山瀬幸宏コーチ(34=元横浜F・マリノス)は、古くは日産時代から現・横浜F・マリノスにつながる「古い古い先輩後輩たち」と付け加えておく。

                    (北のサッカーアンビシャス編集長 池田 淳)

 上写真/交流イベントに駆け付けた元日本代表10番、現NPO法人スポーツコミュニティ・シュート理事長の木村和司氏(左)、一般社団法人日本サッカー名蹴会会長、元日本代表の金田喜稔氏(右)。終始、子どもたちを暖かい目で見ていたのが印象的

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影