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道サッカー協会長に鈴木重男氏

18・08・20
 上写真/公益財団法人北海道サッカー協会の新会長に就任してあいさつする鈴木重男氏(左)、右は新しい専務理事となった溝口昇氏(写真はいずれも8月13日、札幌市豊平区水車町の北海道フットボールセンター内の北海道サッカー協会、撮影・石井一弘)


 公益財団法人北海道サッカー協会の新役員が決まり、障がい者スポーツ振興会・北海道チャレンジドサッカー連盟副会長の鈴木重男氏(70)が、8月12日付で会長に就任した。

 新会長の記者会見は同13日に札幌市内の同協会で行われ、鈴木会長は「元コンサドーレ札幌の芳賀選手には、大変お世話になっています」と冒頭のあいさつで披露した。会長のほか専務理事に昇格した札幌ドームの溝口昇氏(63)と、司会役に事務局の石井亮事務総長が出席、進行役を務めた。

 鈴木会長の職歴を見ると北海道教育大札幌校を卒業した後、北海道札幌盲学校教諭・高等盲学校教諭を振り出しに道中央児童相談所、道立特殊教育センターの相談員、研究員を経て道教育局指導主事を務めた。

 平成7年から盲学校の小、中校教頭。その後、函館、旭川の両盲学校の校長を兼務するなどして、平成15年には道立特殊教育センター長、札幌養護学校校長を平成20年まで務めた。

 スポーツ歴は、サッカーが専門で、札幌八条中、南高、教育大でプレー、社会人の札幌蹴球団でも活躍していた。1973年からは指導者の道を歩み、札幌蹴球団をはじめ、1975年に北海道高等盲学校サッカー部で教え「見えないのに何で反応するの」と選手に聞き「相手の走る音、手を振る音で分かる」を選手から教わる。

 役員歴は、はまなす国体が決まった昭和の終わりから平成にかけて。札幌協会常務理事を手始めに、道協会の常任、常務理事。さらに副会長にも選任された。その後、障がい者スポーツに力添え各方面に働きかけ、「北海道チャレンジドサッカー連盟」副会長。このあたりから、コンサドーレ札幌の元キャプテンの芳賀博信氏のブラインドサッカー「ナマーラ北海道」を注目している。

 また、専務理事でフットサル委員長の溝口昇氏は、「札幌市に頼んでもっと安く、手軽に札幌ドームを使う方法を考えている」。きっとできるぞ、協会お墨付きの競技場が。そういえばわが社の柴田勗代表も同教育大を出て、ろう学校でサッカーを教えていたよ。その恩師・原崎正先生は東京高師(現・筑波大)の私の先輩。鈴木会長とは、40年前に協会役員と記者倶楽部の試合をよくやったものだ。サッカー好きの記者が20人はいたよ。

 道協会が出来て来年2019年で90年。「協会史」を造り上げるのもこのメンバーが中心になる。前会長の出口明氏(76)は、4期7年も務めた。感想は「のんびり休みたい」。

 主な新役員の名前と年齢などは次の通り。任期は2年間。
副会長   石丸修太郎(63)=明大出
       高島 利実(61)=当別高出
       吉田 雅昭(59)=道教大出
       鷲津 裕美(55)=国士館大出
       戸村 真規(59)=國學院大出

常務理事  原田 哲也(55)=札工業高出
       中山 明彦(54)=道教大出
       三好 健寿(50)=札幌大出
       柳元 良文(50)=順天堂大出
       竹高 康博(50)=日大出
       今枝 英人(43)=道教大出

(年齢は2018年4月1日現在)

 上写真/記者会見でコメントをする北海道サッカー協会の鈴木重男新会長


 上写真/同じく記者会見でコメントをする北海道サッカー協会の溝口昇専務理事

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影