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総理大臣杯 岩教大が2年連続5度目の優勝

18・06・16
 上写真/総理大臣杯決勝戦、北海道教育大学岩見沢校(岩教大)対北翔大学との一戦。試合開始早々の前半2分、岩教大MF小川(24番)が北翔大DF小野(22番)と対峙しながら前線へパスを出す、左端DF工藤(35番)、右端高橋一(39番)。小川はこの大会の個人賞、ベストMF賞を獲得した

 (写真はいずれも6月10日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 第42回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント北海道大会は、6月10日午後12時30分から札幌市の厚別公園競技場で決勝戦が行われ、北海道教育大学岩見沢校(岩教大)が2連覇5度目の優勝を飾った。決勝戦は初進出の北翔大学との間で行われ4−0で岩教大が勝った。全国大会は8月31日から大阪府で行われ、岩教大は東海地区第2代表と対戦する。

 岩教大が5月27日の天皇杯1回戦(札幌で韮崎アストロス)、6月6日の同2回戦(平塚で湘南ベルマーレ)、総理大臣杯6月9、10日(厚別で準決勝、決勝)と北海道学生リーグ(6月2日)などで少なくとも5試合を戦った。この2週間「選手が励まし合い、お互いに気遣って、全力で戦った」と、越山賢一監督が讃え「きっと今後の教員生活でも生きてくるはず」と、ご満悦だった。

 この日の決勝は、前半は北翔の早いつぶしにあい、攻めても攻めても得点が入らない。45分+2分でFW鈴木翔からMF中本峻平に渡って先制した。後半は21分DF泉山凌馬、32分にMF小川達也からエース佐賀俊之輔がゲット、33分にはFW下田友也が決めて快勝した。

 北翔大は2007年から北海道学生サッカー連盟に加盟した新鋭校。部員60人は全て道内の高校出で、札幌大学の104人に次ぐ部員数。道学生リーグの1部校に認定されている。昨年のリーグは7校中6位だった。今季は、初戦の北海学園に2−1で勝利している。

 今回の総理大臣杯は、1、2回戦がシードとなり、5月19日の3回戦で北星学園に5−2、5月20日の旭川大戦は3−0、6月9日の準決勝は札大を4−4(PK戦4−3)で勝ち上がってきた。

 大学は江別市にあり、浅井学園系列の北海道女子短大などが前身と言う。総理大臣杯は昨年、一昨年は本道に2校の出場枠があったが、今年は岩教大の1校。健闘を期待したい。

 試合終了後、閉会式が行われ、最優秀選手(MVP)には、岩教大の中本峻平(岩教大)が選ばれた。またポジション別の優秀選手はGKは鎌田大輝(岩教大)、DFは前田和希(北翔)、MFは小川達也(岩教大)、FWは多田隼人(北翔)が受賞した。

 上:上段写真/前半3分、岩教大MF中本(11番)、FW佐賀(9番)がコンビネーションよく前線に攻め上がる、左北翔大DF小野(22番)。中本はこの試合先制点を決めるなどの活躍で最優秀選手賞を獲得した
 上:下段写真/前半追加タイム2分、岩教大MF中本(11番)が、MF鈴木(翔)の右サイドからのクロスにヘッドで合わせて先制する。右はチームを引っ張りベストDF賞を獲得した北翔大DF前田


 上:上段写真/前半追加タイム2分、先制点を決めた岩教大MF中本(11番)がベンチ方向へ走り出し、目の前のFW佐賀が右手で中本に祝福のハイタッチ。倒れている北翔大DF前田は悔しそうな表情、右端DF工藤(35番)、左奥で岩教大MF鈴木翔(10番)がガッツポーズで振り返る
 上:下段写真/後半32分、岩教大FW佐賀(9番)がチーム3点目のゴールを決め北翔大を突き放す、右DF前田(30番)

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影