地域のサッカー情報

一覧に戻る

「全日本少年サッカー」全国制覇まであと一歩!コンサドーレが準優勝

18・01・11
 上写真/全日本少年サッカー大会決勝大会で準優勝となった北海道コンサドーレ札幌U−12EASTのメンバー。12月29日、鴨池陸上競技場、写真提供:株式会社コンサドーレ


 サッカー少年たち憧れの舞台、「第41回 全日本少年サッカー大会 決勝大会」が12月25日から29日まで鹿児島県立鴨池陸上競技場他で行われた。本大会には、全国各地の予選を勝ち上がった48チームが集結。北海道代表として北海道コンサドーレ札幌U−12EASTが出場した。

 26日と27日の午前に行われる1次ラウンドは4チームずつの12組に分け、リーグ戦を行う。その中で1位となった12チームと、各組2位のうち、上位成績4チームにワイルドカードが与えられトーナメント方式のラウンド16へ進む。

 コンサドーレ初戦の相手は地元鹿児島県代表の太陽スポーツクラブU−12。地元の大声援を受ける太陽SCに攻め込まれる時間帯もあったが、安定したポゼッションから少ないチャンスを決め切り1−0で勝利。

 続く長野県代表のフォルツァ松本Jr戦は試合を優位に進めながらもなかなかゴールを奪えない苦しい展開に。それでも値千金の先制点を奪い、そのまま逃げ切りの完封勝利を収める。

 予選最終戦はSSSFC(山口県)との対決。試合は前半にコンサドーレが2点を先制し折り返すと、後半、SSSFCの反撃から1点を返されるも2−1で試合終了。この結果、1次ラウンド3連勝の1位でラウンド16へ進んだ。

 27日に行われた1回戦の相手は千葉代表の柏レイソルU−12。優勝候補にも挙げられている強豪だが、コンサドーレが持ち味の堅守を発揮。そこから鋭いカウンターで虎の子の1点をもぎ取り1−0で勝利した。

 翌28日の準々決勝はRiopedra加賀FC U−12 A(石川県)と対戦。この試合ではコンサドーレの攻撃陣が爆発。前半だけで5得点と加賀FCを圧倒すると、後半も1得点。守っても相手の反撃を1点に抑え6−1の快勝で準決勝進出。

 続く午後に行われた埼玉県代表の大宮アルディージャジュニアとの準決勝。個人技に勝る大宮に攻め込まれる時間が長くなったが粘り強く対抗。セットプレーの流れからコンサドーレが1点を奪うと、1−0のまま逃げ切りに成功。ついに初優勝をかけた決勝へ挑む。

 29日に行われた決勝戦。コンサドーレの相手はセレッソ大阪U−12。セレッソは選手個々の能力が高く攻撃に秀でたチーム。対するコンサドーレは堅守を生かした速攻から得点につなげたい。

 前半はコンサドーレがプラン通りの展開で、素早い囲い込みからボールを奪取しカウンターを仕掛ける。両チームが互いの良さを出し合いながら試合を折り返すと、後半に入っても堅い展開が続く。

 緊迫した攻防の中、待望の先制点を決めたのはコンサドーレ。ここから攻めるしかなくなったセレッソは猛攻を仕掛けてくる。すると足の止まりだしてきたコンサドーレの隙をつき、個人技から同点に。さらに終了間際にはコーナーキックから決勝ゴールを許し、惜しくも1−2で敗戦。目の前にあった優勝旗が手元から離れてしまった瞬間だった。

 優勝したセレッソは3年ぶり2回目の優勝となった。敗れたコンサドーレも単独チームとして北海道勢初の2位となり、道内のサッカーファミリーに希望を与える躍進だった。

編集部