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全国高校サッカー選手権、道代表の旭川実業は2回戦敗退

18・01・11
 上写真/全国高校サッカー選手権の1回戦、宜野湾高等学校と対戦前の旭川実業高等学校の選手たち。12月31日、浦和駒場スタジアム、写真提供はすべて旭川実業高等学校サッカー部


 冬の風物詩とも言える、高校サッカー日本一を争う「第96回全国高校サッカー選手権大会」。12月30日に駒沢陸上競技場で開会式と開幕戦を行い、1月8日の埼玉スタジアム2002の決勝戦まで、熱い戦いを繰り広げた。

 47都道府県の各予選を勝ち上がってきた48チーム(東京都は加盟校数の関係で2校)がトーナメントによるノックアウト方式で行われる本大会。

 北海道代表は、11月の北海道予選決勝で、北海道大谷室蘭高等学校に快勝した旭川実業高等学校が2年連続での出場。12月31日の初戦は、浦和駒場スタジアムで沖縄県代表の宜野湾高等学校と対戦した。

 試合は前半、旭川実業が幸先よく前半7分にFW西村が先制点を決める。しかし、徐々に宜野湾のリズムとなり、前半28分に宜野湾の鋭い攻撃から同点に追いつかれる。

 それでも前半37分、旭川実業エースFW圓道の豪快なボレーシュートで勝ち越して試合を折り返す。後半に入ると、勢いそのままに後半9分にMF山内、同16分には圓道がこの日2点目を決め3点リード。試合の大勢が決まった終盤に1点を返されるも旭川実業が4−2で勝利し2回戦へ駒を進めた。

 年を越して迎えた1月2日、旭川実業はNACK5スタジアム大宮で新潟県代表、日本文理高等学校との対戦。試合は、立ち上がりから日本文理の自慢のフィジカルを生かした厳しいプレッシャーの前にパスワークが沈黙。圓道の突破からつかみかけた決定機も、ポストに嫌われワンチャンスを逃す。すると苦しい展開が続いた前半14分、日本文理に左サイドを崩されて失点。さらに同28分にもGKから一本のロングフィードにうまく抜け出されて追加点を奪われた。

 2点ビハインドの後半、選手を入れ替え攻め込む時間帯も出てきたが、日本文理の堅い守備を崩し切るには至らない。旭川実業は、なんとか1点を返そうと、最後まで諦めずに相手ゴールを目指したが、そのまま0−2で敗戦。夏のインターハイベスト8に入った旭川実業が、選手権初出場の日本文理に敗れ、目標のベスト4には届かなかった。

 1月8日に行われた決勝戦。流通経済大学付属柏高等学校(千葉県)と前橋育英高等学校(群馬県)の対戦となり、後半アディショナルタイムに劇的なゴールを奪った前橋育英が1−0で勝利。4093校の頂点立つ、悲願の初優勝となった。

 上:上段写真/12月31日の1回戦、小雪の舞う浦和駒場スタジアムのスタンドから熱い応援を続ける旭川実業サッカー部の部員たちと関係者
 上:下段写真/同じく1回戦、旭川実業MF山崎が左足でシュートを放つ。手前9番はパスを出したFWの圓道、右手奥の16番はMF山内。山崎のシュートは相手GKにはじかれたが、こぼれたところを山内が押し込み3点目を奪う


 上:上段写真/1月2日、NACK5スタジアム大宮で行われた2回戦の日本文理高等学校との試合。旭川実業FW圓道がドリブル突破からシュートを放つもゴールポストに嫌われる
 上:中段写真/左サイドから攻めあがるDF藤本(写真中央)とMF山内(16番)
 上:下段写真/相手コーナーキックをゴールキーパー中塚がキャッチ

編集部