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高円宮杯U−15、SSSがヴェルディを破るもベスト8入りならず

18・01・11
 部活、クラブ問わず中学生年代の日本一を決める「高円宮杯第29回全日本ユース(U−15)サッカー選手権大会」が12月16日から28日の間、ひたちなか市総合運動公園他で開催された。

 本大会は、各地域代表32チームのトーナメント形式で行われ、北海道からは、アンフィニMAKI.FC(第1代表)と北海道コンサドーレ札幌U−15(第2代表)とSSSジュニアユース(第3代表)の3チームが出場した。

 16日の1回戦、アンフィニはFC東京U−15深川(関東2代表)と対戦。北海道カブスリーグU−15を初優勝し、第1代表を勝ち取ったアンフィニは全国でも力を証明したかった。しかし、試合はFC東京の前半7分のゴールを皮切りに前半だけで3失点。後半、立て直したいところだったが後半にも4失点を喫し、終わってみれば0−7の大敗。強豪ひしめく関東代表に実力の差をまざまざと見せつけられた。

 同日、コンサドーレはファジアーノ岡山(中国第1代表)との初戦。Jクラブの下部組織同士の戦いとなった試合は延長戦までもつれる接戦となる。前半12分、コンサドーレが先制するも、同31分にはファジアーノが得点をあげ同点で折り返す。後半はコンサドーレが押す展開となるが得点は生まれず1−1のまま延長戦へ。すると延長前半5分、ファジアーノにFKを直接決められリードを許す。その後コンサドーレが猛攻を仕掛けるも、試合終了間際にはさらにPKから失点。実力を発揮できずに1−3のスコアで悔しい敗戦となった。

 SSSも同日の1回戦、東京ヴェルディジュニアユース(関東第5代表)と戦った。試合は前半スコアレスで終えると後半に試合が動く。後半、SSSがペースを握ると選手交代をきっかけに得点が生まれる。後半16分、SSSが右サイドを起点に先制すると、同22分にも追加点をあげ2−0とリード。その後、後半30分に1点を返され、同点を狙うヴェルディの攻撃が続くが、なんとか逃げ切り2−1の勝利。Jクラブの下部組織を破り、北海道勢で唯一の初戦突破を決めた。

 翌17日、SSSは同じ街クラブでもあるFC.フェルボール愛知(東海第4代表)と対戦。試合はSSSが決定的なチャンスもあったが、それを逃すと流れは一気にフェルボールへ。前半27分、同38分と連続得点を許すと、後半、攻めるしかないSSSだったが流れは変わらず、アディショナルタイムには3点目を奪われ0−3で敗戦。ベスト8を懸けた戦いは地力で勝るフェルボールに軍配。ベスト16で大会を終えた。

 迎えた28日の決勝戦。サガン鳥栖U−15(九州第1代表)とFC東京の試合は、前半1−1で折り返すと、後半スコアレスで延長戦へ突入。緊迫した試合は、延長後半にFC東京が得点をあげ1点リードするが、鳥栖も最後まであきらめない。すると延長後半アディショナルタイムに鳥栖が劇的な同点弾を奪い、2−2のスコアでPK戦にもつれ込む。最後はPKスコア6−5で鳥栖が制し、うれしい初優勝で日本一の栄冠をつかんだ。
編集部