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旭実高が2年連続全国へ

17・11・11
 上写真/後半6分、旭川実FW西村(10番)のパスを受けてMF中田(13番)が前線に突進する

 (写真はいずれも10月29日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


高校選手権道大会で道大谷室蘭下す

 第96回全国高校サッカー選手権大会の北海道大会決勝は10月29日正午から札幌市厚別公園競技場で、旭川実業高校と北海道大谷室蘭高校が対戦。旭実は2年連続6回目、道大谷室蘭は31回目の全国を狙った。試合は、夏の全国高校総体(インターハイ)で、ベスト8まで勝ち進んだ旭実が主導権を握り3−0で優勝、代表権を得た。

 全国大会は12月30日から、関東地方を会場に行われる。旭実の富居徹雄監督は「去年は1回戦(鳥取・米子北0−3)で負けました。今年は総体でベスト8まで勝ち進めましたので、この経験を生かして緒戦を戦いたい」と、胸を張っていた。

 この日の試合は、旭実のキックオフで始まり、4−4−2の2トップで攻撃を仕掛ける旭実と5−4−1の守備に重点を置く室蘭の展開になった。案の定、旭実が押し気味だったが40分ハーフの展開は互いにほぼ作戦通りだったよう。しかし、球際のボール扱いは、コンサドーレ旭川U−15、同札幌U−15やSSSジュニアユースなどのOBが多い旭実が上まわる。前半38分、室蘭ゴール前の攻防で旭実のFW圓道将良のシュートをGKが前にはじいたところをMF河合悠人が決めて、前半の貴重な得点をもぎ取った。

 後半は開始直後の2分に旭実がDF藤本詠稀のフィードボールをMF中田怜冶が決めて2点をリードした。室蘭は選手交代をして攻撃に転じたが、個々のボール扱いとハードワークの差で今一歩。後半、アディショナルタイムに追加点を挙げた旭実が3−0で快勝した。室蘭の及川真行監督は「全体に攻め込むのが遅かった」と、悔やんだが、追いつき、追い越せの北海道高校サッカー界の「打倒室蘭大谷」が少し遠のくような気がした。これからが面白い。                                                                                                                   
                                          (池田 淳)
 上:上段写真/前半38分、旭川実はMF河合(6番)が先制ゴールを決める。大谷室蘭のGK岩村(1番)、DF伊藤(14番)、MF高橋(6番)
 上:下段写真/後半2分、旭川実MF中田(13番)が2点目のゴールを決め、FW西村(10番)と抱き合って喜ぶ


 上:上段写真/後半40分、大谷室蘭のCKからの猛攻を旭川実GK中塚(17番)がパンチングでクリアする
 上:下段写真/大谷室蘭を3−0で破り喜ぶ旭川実の選手たちと、その前を悄然と引き揚げる途中出場した大谷室蘭のFW渡邊(23番)

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影