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SSS札幌がNPO化15周年でレジェンドを迎えスポーツイベント開催

17・10・11
 上写真/9月30日、SSSスポーツクラブ(SSS札幌サッカースクール)がホーム施設で「多世代スポーツ交流イベント」を開催。大勢の子どもたち相手にフリーキックを決めるSSSスーパーバイザーのアデマール・ペレイラ・マリーニョ氏


 北海道の秋が深まる中、天候に恵まれた9月30日。2002年にサッカークラブとしては道内初のNPO法人に認証されたSSSスポーツクラブ(SSS札幌サッカースクール)が、15周年を祝い、ホーム施設で「多世代スポーツ交流イベント」を開催した。

 当日は、日本サッカー界のレジェンドで元日本代表の木村和司氏、SSSスーパーバイザーのアデマール・ペレイラ・マリーニョ氏が来場。第1部では、地域の小学生とその保護者を中心に約200人、第2部では中学生が基本で150人が集まり、観覧者を含めると約500人規模のイベントなった。

 人工芝グラウンドでは、サッカー交流ゲームを中心に行われ、フットサルコートでは、バドミントンや、グラウンドゴルフも体験出来た。

 盛り上がりを見せたのは、アデマール氏率いるスタッフチームと、小学生チームのサッカー交流ゲーム。アデマール氏が往年のテクニックを見せつけると、子どもたちも元気に応戦。ピッチサイドで見守る木村氏は「アデマールはさすがだね。でも全然動けていなかったね」。すると「そりゃ年だから、当たり前だよ!」と、アデマール氏が返す和やかな雰囲気で進む。子どもたちには「遊ぶように楽しんでプレーすることが大事。そのためにももっともっとうまくなろう」と、アドバイスを送っていた。

 イベントには、15周年を祝うSSSのクラブ員だけではなく、地域の子も30人以上が参加していた。これは文部科学省の全国体力調査で、北海道の子どもがワースト上位となっている現状と、さらに親がスポーツをしない家庭では、子も運動から遠ざかるというデータもあり、少しでもスポーツを体験出来る場を提供しようと、SSSが企画した。

 北海道の地域特性から見ても、屋外でスポーツを楽しむ機会は限られるかもしれないが、ウインタースポーツや屋内を含め、親子でスポーツをどんどん楽しめるような環境が増えて欲しい。2020年東京オリンピック・パランリンピックは目前。この機運を逃さず、国民の健康増進と地域の活性化にもつながることも期待したい。その観点からもこのような地域スポーツクラブの草の根活動も、必要な物だと言えるのではないだろうか。


 上写真/「最後は全員でかかって来い!」と、華麗なテクニックで会場を沸かせるアデマール氏

 上写真/集まった子どもたちに「サッカーを楽しもう」とアドバイスを送る元日本代表伝説の10番、木村和司氏(右から2人目)。左端が日産自動車サッカー部(現横浜F・マリノス)時代、木村氏と共に大活躍したアデマール氏

編集部