上写真／香我美サッカークラブの子どもたち（写真はいずれも香我美サッカークラブ提供）


　昨年度、日本クラブユース連盟に加盟のクラブはＵ­−１８が１１８クラブ、Ｕ­−１５が１，３９０クラブと年々増加し、日本サッカーの育成を支える大きな柱となっている。その中、全国各地にＪリーグのプロクラブではないアマチュアクラブでも、特色を持った様々な街クラブが存在する。

　そこで、当紙では本年３月号より『全国街クラブ探訪』と題し、全国で活動中の特色のある街クラブを紹介している。

　第３回目は、高知県の「香我美サッカークラブ」を紹介しよう！


◆クラブプロフィール
・クラブ名　　「香我美サッカークラブ」
（中学生と社会人部門は「Ａｒａｎｃｉｏ　Ｇｉｏｃａｒｅ」）
・代表者名　　西内　慶明
・活動地域　　高知県香南市
・創立年 　　　１９７７年
・年代種別　　小学生／中学生／社会人
・活動会員数　１２２人
・活動種目　　サッカー
・ホーム施設　香我美運動広場
・中学生と社会人部門のＨＰアドレス　http://aranciogiocare.web.fc2.com/
・八咫烏ＣＵＰのＨＰアドレス　http://yatagarasucup.web.fc2.com/


−Ｑ−クラブの自己紹介をお願いします
　香我美町スポーツ少年団サッカー部として、地域のおんちゃんたちに支えられ、昭和５２年に設立されました。その後、香我美サッカークラブと名称を変え、サッカーを通じた青少年の健全育成を行っています。

　平成２１年には卒団生を中心としたＡｒａｎｃｉｏ　Ｇｉｏｃａｒｅを設立し、ジュニアユースと社会人のチームを登録して活動を行っています。


−Ｑ−特徴的な活動や取り組みがあれば教えてください
　地域のＮＰＯ法人こうなんスポーツクラブと連携し、元日本代表・監督などを招いたクリニックや本場スペインのサッカーサービス社のクリニックなど都市部にいなくてもレベルの高い指導を受けられるような環境を整備を行っています。

　また、Ｕ−１２ジュニアサッカーワールドチャレンジ２０１４に出場する機会に恵まれ、ＡＣミラン・セレッソ大阪・横浜Ｆマリノスなど、世界・日本トップレベルのチームとの対戦や、大会優勝チームであるＦＣバルセロナの試合を間近で観る貴重な経験をすることができました。

　レベルの高いサッカー、多くの注目を浴びる中でのプレーなど、世界のサッカーでは当たり前な環境（日常）が、日本・高知県には整備されていないのが現状であり、多感な小学生年代の子どもたちが、トップクラスの選手たちと真剣勝負をすることで、明らかに変化がみられるほどに急成長していました。

　ジュニアサッカーワールドチャレンジで得た経験を自分たちのクラブの財産とするのではなく、広く地域の方々やサッカー関係者と共有し、「夢を叶え、恵まれた幸せを皆で大いに楽しみ、喜び合うことができる」環境を高知県につくることを目的に、一昨年から「八咫烏ＣＵＰ（Ｕ−１２）」という大会を開催し、日本のトップレベルのチームに参加していただいています。


−Ｑ−今後の目標や抱負を教えてください
　近い将来にはサッカーグランドを作り、地元でサッカーができ、県外からチームを招待し、地元へ貢献できる環境整備を考えています。そして、地域から愛され、地域になくてはならない存在になれるよう努力していきたいと思います。

　上写真／サッカーの本場からコーチ陣を招いてサッカークリニックを開催

　上：上段写真／元日本代表・鈴木啓太氏を招いて開催したサッカークリニックに参加した少年部門の香我美サッカークラブのメンバー
　上：下段写真／同じく鈴木啓太氏のサッカークリニックに参加した中学部門のＡｒａｎｃｉｏ　Ｇｉｏｃａｒｅのメンバー


◆ご当地協会のご紹介
一般社団法人　高知県サッカー協会
会　長　　福川　元多賀氏
副会長　　福冨　和平治氏
副会長　　野地　照樹氏
副会長　　橋田　起治氏
副会長　　秋森　学氏
副会長　　谷岡　雅彦氏
専務理事　松木　泰則氏

　香我美サッカークラブ様、高知県サッカー協会様、ご協力ありがとうございました！　次はどんな街クラブが登場するのか？　乞うご期待！

「北のサッカーアンビシャス」は地域のサッカーファミリーを熱烈に応援しています！