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JFAプレミアカップ2017。スプレッドとコンサドーレ札幌が全国に挑んだ

17・05・11
 新年度が始まり、早速U−15年代の日本一を決める大会「JFAプレミアカップ2017」が5月3日から5日の3日間、J−GREEN堺(大阪府)で行われた。

 本大会には、各地域協会9チーム、普及枠として北海道・関東地域より1チームずつ、前年度優勝地域として東海地域より1チームの計12枠があり、全国各地域の予選を勝ち抜いた強豪が集まった。北海道からは、前年度北海道カブス1部リーグ成績上位4チームで争った道予選(4月15日、16日開催)で決まった北海道コンサドーレ札幌U−15(第1代表)とスプレッド・イーグルFC函館(第2代表)が参加。

 1次ラウンドでは出場12チームを4チームずつの3グループに分けリーグ戦を行い、各グループ1位と、各グループ2位のうちの成績上位1チームの計4チームが決勝ラウンドに進出した。

 初日の3日、グループAに入ったスプレッドはセレッソ大阪U−15(関西地域代表)と対戦。プレミアカップ初出場となるスプレッドは緊張もあったか0−4と完敗。初戦から全国のレベルの高さを痛感するスタートとなる。しかし同日に行われたアルビレックス新潟U−15(北信越地域代表)の試合では、気持ちを切り替え劇的な展開を見せる。スプレッドは前半、シュートも打てず2失点。0−2で試合を折り返す。しかし後半に入ると見違えるような戦いで、後半3分、4分と立て続けに得点をあげ一気に同点。このまま引き分けかと思われたアディショナルタイムには決勝ゴールを奪い3−2と見事逆転勝利を収めた。

 これで自信を付けたスプレッドは翌日の横浜F・マリノスジュニアユース追浜(関東地域第1代表)との試合も1−0と完封勝利。勝ち点6でグループリーグ2位となり決勝ラウンドの可能性を残したが、惜しくも得失点の差で決勝ラウンド進出とはならず。しかし、初戦を落としてから持ち直しての全国の強豪相手の2勝は、価値のある敗退であろう。

 グループCに入ったコンサドーレ札幌の初戦の相手は名古屋グランパスU−15(東海地域第2代表)。コンサドーレ札幌は後半5分にあげた1点を守り切り勝利。同日に行われた湘南ベルマーレU−15(関東地域第2代表)との試合は1−1の引き分け、初日を終えた段階では勝ち点4でグループC1位となる。

 翌日のサガン鳥栖U−15(九州地域代表)戦では、勝てば無条件で突破となったが1−1の引き分けに。1位を争っていた名古屋は勝利したためコンサドーレ札幌はグループ2位となり、こちらも決勝ラウンドに進めず大会を終えた。

 5日の決勝に駒を進めたのは清水エスパルスジュニアユース(東海第1代表)と名古屋。東海勢同士の決戦は、地域大会の決勝と全く同じ組み合わせとなり、2連覇を狙う清水と7年ぶりのファイナルに挑む名古屋という構図。地域大会では5−0と大勝していた清水は、この試合も前半途中までに2−0とリードし優位に立つ。しかし名古屋も意地を見せ前半終了間際にCKから1点を返し、2−1と接戦に持ち込む。後半は一進一退の攻防が続く中、清水が後半終了間際に試合を決定付けるゴールを奪い3−1でタイムアップ。白熱した一戦は清水の2年連続3度目の優勝で幕を閉じた。

 全国に挑戦したスプレッドとコンサドーレ札幌は、決勝ラウンド進出はならなかったが両チーム共に簡単に敗退した訳ではない。スプレッドは街クラブながらJ下部組織の2チームに勝利、コンサドーレ札幌は1勝2分けの負けなしと、北海道の代表チームが全国で戦えることは示したであろう。
編集部