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高円宮杯U−15、コンサドーレが見事全国準優勝!

17・01・11
 中学生年代の2016年最強チームを決める「高円宮杯第28回全日本ユース(U−15)サッカー選手権大会」。全国各地から集った強豪32チームが、12月17日から28日の期間、ひたちなか市総合運動公園他で日本一の座をかけて争った。

 北海道からは、カブスリーグの結果により、第1代表となった北海道コンサドーレ札幌U−15と、第2代表のスプレッドイーグルFC函館が出場。

 17日の1回戦、コンサドーレは、夏のクラブユースの準決勝で1−4と完敗を喫したJFAアカデミー福島U15(東海第2代表)と対戦。コンサドーレはその強豪相手に、統率のとれた守備で相手のシュートを5本に抑え、後半アディショナルタイムに得点を奪い、1−0で勝利。劇的な展開で見事リベンジを果たした。

 3年ぶり4度目の出場となるスプレッドは川崎フロンターレU−15(関東第8代表)との1回戦。スプレッドは前半11分に相手のCKから先制を許し0−1で折り返す。後半に入ると、同点を目指すスプレッドが攻め込み5分に同点弾を奪う。しかしその後、猛攻に出たフロンターレに後半11分、29分に連続得点を許し、1−3で敗退となった。

 翌18日、コンサドーレ対横浜FCジュニアユース(関東第3代表)との一戦は、開始わずか30秒で試合が動く。コンサドーレがキックオフから右サイドへ展開しゴール前へボールを入れるとニアサイドで合わせ先制に成功。後半に入りコンサドーレは相手の反撃に合い、苦しい時間が続くも最後まで集中力を切らさず2試合連続の完封勝利。勝負強い戦いでベスト8進出を決めた。

 進んだ準々決勝は23日、コンサドーレはサガン鳥栖U−15(九州第1代表)と対戦。自信を持った戦いをみせたコンサドーレは2−0で勝利。特に後半は相手のシュートを0本に抑えるなどまさに快勝と言える内容だった。

 26日に行われた準決勝、コンサドーレは湘南ベルマーレU−15平塚(関東第7代表)と決勝をかけて戦った。コンサドーレは開始こそ相手の勢いに押されるが、失点をせずに試合を進めると、前半38分には先制に成功。さらに前半アディショナルタイムにはCKから追加点。後半に入るとコンサドーレの攻撃陣が爆発。後半3分、8分、11分、20分と、圧巻の4ゴール。そのまま6−0で完勝し、勢いに乗って決勝へ。

 迎えた大会最終日の28日、コンサドーレにとって7年ぶりとなる決勝戦の相手は清水エスパルスジュニアユース(東海第1代表)。悲願の初優勝を目指すコンサドーレは、前半6分にFKからのこぼれ球を押し込み幸先良く先制。しかし前半11分に同点弾を許すと、力ずくでエスパルスが流れを持っていく。コンサドーレが態勢を立て直す時間を与えず前半15分に逆転弾、続く17分にも加点され2点ビハインドで後半へ。攻めるしかないコンサドーレは惜しい場面も作るが、相手チームの要所を抑えた守備を崩し切れずに1−3のままタイムアップ。惜しくも優勝とはならなかった。

 日本一の栄冠まであと一歩まで迫ったコンサドーレだが、準優勝という結果は北国のサッカーに希望をもたらす素晴らしい戦いだった。今季コンサドーレトップチームがJ1の舞台で戦うが下部組織も全国トップクラスの実力があることを示してくれた。

 16年ぶり3度目の優勝を果たした清水エスパルスジュニアユースは、JFAプレミアカップ、日本クラブユースサッカー選手権に続き3冠を獲得。前評判通りの力を見せつける1年となった。
編集部