地域のサッカー情報

一覧に戻る

全国障がい者スポーツ大会で札幌市代表が準優勝

16・11・11
 10月22日〜24日の3日間、岩手県のいわぎんスタジアムなどで、第16回全国障がい者スポーツ大会「2016希望郷いわて大会」が開催され、全国から都道府県・指定都市の選手団約5,500人が集まった。その中、サッカー競技では、札幌市代表チームの札幌NFCが全国制覇まであと一歩、2年連続の準優勝となった。

 この大会は、オリンピック終了後に開催されるパラリンピックのように、毎年、国民体育大会終了後に開催されており、今年は岩手県で行われた「2016希望郷いわて国体」に続いて開催。サッカー競技では、知的障がい者の7チームが各地区代表として参加。全国の頂点を目指し、熱い戦いを繰り広げた。

 22日に行われた1回戦、札幌NFCは静岡県代表と対戦。前半でテンポよく得点を重ねた札幌NFCが4−0と快勝。続く23日の準決勝は、大阪府代表と対戦し、スコアレスドローからのPK戦を3−2で勝利、決勝進出を決める。

 24日の大会最終日に行われた決勝戦の相手は、3年連続で決勝の舞台で顔を合わせる東京都代表。一昨年は札幌NFCが勝ち、優勝したものの、昨年は0−4で破れた最強のライバル。

 試合は、序盤から東京に攻め込まれる時間帯が多く我慢の展開に。札幌NFCは、決定的な仕事をさせない粘り強い守備と、スピード感のあるシンプルな攻めで応戦。互いに決定機を作りながらもスコアは動かず0−0で終了。最後はPK戦を5−4で制した東京が優勝、札幌は2年連続の準優勝で大会を終えた。

 参加の各チームは大会結果で優劣はついたが、それぞれの試合でみせた気持ちの入ったプレーは、見る者の心を打つものだった。今後も各地域で活動環境が向上し、障がい者スポーツの更なる広まりに期待したい。


◆札幌NFC宮本勇太監督のコメント
 「例年この全国大会では、札幌NFCチーム単体として出場させて頂いております。今年度は多くのサポートを札幌近郊の皆様から頂き、大会として一番充実感がある内容となりました。ハンディがあるということで環境にも不慣れな選手たちですが温かいご声援等もあり、次につながる様な実りのある結果となりました。今後も感謝の気持ちを忘れずに選手たちと一緒に活動に励んでいきます。誠にありがとうございました」。


 上写真/第16回全国障がい者スポーツ大会準優勝の札幌NFCのメンバー。今年は全国大会に向け、SSS札幌サッカースクールの協力を受け練習を積むなど例年以上の準備で臨んだ。あと一歩惜しくも優勝は成らなかったが、充実した表情が印象的。
編集部