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岩教大が天皇杯へ

16・08・25
 上写真/3度目の優勝を喜ぶ北海道教育大岩見沢校サッカー部員。2016年8月21日、札幌サッカーアミューズメントパーク、Photo Jun


知事杯全道選手権で北大を制す

 第34回知事杯全道サッカー選手権大会は8月21日、札幌サッカーアミューズメントパークで北海道教育大岩見沢校(岩教大)と北海道大学(北大)の間で決勝戦を行い4−0で岩教大が優勝した。この大会は天皇杯全日本選手権の代表決定戦を兼ねており、岩教大は3年ぶり3度目の出場。8月27日にJリーグ枠のJ2ジェフユナイテッド千葉と対戦する。

 試合は台風の影響で小雨が降る中行われ、天然芝のピッチはスリッピー。会場には快進撃の北大のプレーを見ようと、雨傘の観客でスタンドは埋め尽くされた。岩教大が東海大、札大GPなどを破って進出。北大は札大、札幌蹴球団を破っての決戦、北大が勝つと81年ぶりという期待も膨らみ熱戦が、期待されたのだが―。

 前半は、両者ボール扱いに足がつかず、ミスの連続。自分たちのペースがつかめなかった。越山賢一監督が「芝は長いし、雨で滑る」とボヤキながらも岩教大が23分、FW加藤大登(仙台向山高)が北大ゴール正面の30メートル前からのロングシュートを決めた。北大は監督兼選手のDF桜岡直哉(栃木・宇都宮高)やMF奈良銀二(北見北斗高、札幌−川崎フロンターレ・竜樹の弟)らがチームをけん引、形ができてきているチーム力を見せた。

 後半は、岩教大のペースで展開、13分MF小泉洋生(国学院久我山高)が2点目。3点目はMF小笠原光研(岩手・遠野高)、さらに4点目はFW加藤のシュートがポストにはじき返されたボールを交代出場の浅利俊哉(盛岡北高)が決めた。

 試合内容より注目したいのは、勝った岩教大にはコンサドの深井一希の弟・DF深井祐希(道大谷室蘭高)や札幌U−18、浦和レッズ、ファジアーノ岡山など全国から選手が集まっている。

 北大は今季北海道の大学リーグで常勝の札大を破るなど力を付けている。同じ国立同士の戦いだったが、新チーム結成から間もない北大が、新時代のサッカー名門校から「フットボールを目指してくる」選手を束ねる桜岡監督のように、希望を持つチームの今後が楽しみ。交代選手として出たDF大久保暖(岡山・津山高)が目についた。また、日比谷高の名門校の名も。浦和高からもこないかな。

 なお、J2北海道コンサドーレ札幌の試合は8月27日午後1時から札幌厚別運動公園競技場で茨城県代表の筑波大と対戦する。

池田 淳