地域のサッカー情報

一覧に戻る

高校選手権北海道予選、札幌大谷が2年ぶり2回目の優勝

15・11・11
 高校サッカー界の冬の風物詩でもある「第94回全国高等学校サッカー選手権大会」。全国出場をかけた北海道大会は、10月17日から19日の3日間は函館市函館フットボールパーク他で1回戦から3回戦を、10月24、25日は札幌厚別公園競技場で準決勝と決勝戦が行われた。

 全道大会には各地区予選を勝ち抜いた30チーム(札幌6、函館3、千歳1、根室1、小樽1、十勝1、釧路1、北空知1、室蘭1、網走1、道北1、宗谷1、旭川1、空知1、苫小牧1、高校総体出場2、プリンスリーグ6)が集結。北海道の頂点と全国を目指し鎬を削った。

 大会最終日となる10月25日の決勝戦。この舞台に勝ち上がって来たのは、札幌大谷高等学校と北海高等学校。前日の準決勝では、札幌大谷が札幌創成高等学校に1−0、北海が東海大学付属第四高等学校に1−0と、それぞれ接戦を制してきた。

 この日は、強風と時折り雪も降る中、試合開始。序盤から細かくパスをつなぐ札幌大谷が主導権を握るも、北海は粘り強い守りからの鋭いカウンターで対抗。緊迫した展開となるが、セットプレーから札幌大谷が先制ゴール。

 後半に入ると、一層球際の激しさが増し、勝利への気持ちを見せる両チーム。同点弾を狙う北海がチャンスを逃すと、札幌大谷がミドルシュートを叩き込み、勝利を手繰り寄せる追加点を奪う。

 その後、最後までゴールを目指した両校だったが2−0のスコアが動くことなくタイムアップ。本大会を通じて無失点という堅守も光った札幌大谷が2年ぶり2回目の栄冠をつかんだ。

 札幌大谷の田部監督は「北海道を代表として出場できることをとてもうれしく思います。多くの熱意あるサッカー指導者・関係者に支えられ、小さな頃から北海道で育てられてきた選手たちが、臆することなく精一杯全国の舞台でプレーできるよう、試合直前まで全力でチームを鼓舞していきたいと思います」と喜びと抱負を語った。

 優勝した札幌大谷は12月30日から東京都駒沢陸上競技場他で行われる全国大会へ出場する。夏の全国インターハイでは1回戦敗退と悔しい思いをした札幌大谷。その経験を生かしまずは初戦突破を果たしたい。


 上写真/第94回全国高等学校サッカー選手権大会北海道大会を制し、2年ぶり2度目の選手権全国の舞台へ挑む札幌大谷高等学校サッカー部のメンバー。写真提供:札幌大谷高等学校サッカー部

編集部