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高校選手権、初出場の札幌大谷は1回戦で神戸弘陵に敗れる

14・01・11
 高校生チャンピオンを決める「第92回全国高校サッカー選手権大会」が12月30日に開幕。北海道からは創部5年目で初出場となる札幌大谷高等学校が全国大会に挑戦した。

 12月31日にフクダ電子アリーナで行われた神戸弘陵学園高等学校(兵庫県)との1回戦。札幌大谷イレブンは選手権初出場ということもあり、立ち上がりから動きが硬くミスが目立つ。持ち味である丁寧につなぐサッカーを展開出来ず、試合の主導権は神戸弘陵に。

 嫌な流れからの前半32分。中央から神戸弘陵に細かくボールをつながれると、最後は10番長谷川に決められ、1−0で前半を折り返す。

 反撃に出たい後半、動きの良くなってきた札幌大谷が攻め込むシーンも増える。しかし、最後の崩しのところでプレーの精度を欠き、決定機には至らない。試合巧者の神戸弘陵は鋭いカウンターも発揮し、2点を追加され万事休す。結果、0−3と完封負けとなった。

 試合後、田部学監督(39)は「選手権の規模の大きさとこの時期に北海道から参加する難しさを実感した。気候の違いからくる準備の仕方、移動や宿泊など、選手だけではなくチームとしての経験が足りなかった。それでも夏のインターハイよりも良さは出せたと思う。チーム発足から5年間で多くの経験をして着実に土台作りが出来ている。今回の経験を積み上げ、さらに土台を強固なものにしていきたい。」と振り返った。

 今回は力負けした感は否めないが、2年生が半数を占めた若い札幌大谷はこの上ない経験値を積んだ。これが間違いなく来年以降のチーム作りに生かされ、道内での切磋琢磨につながることとなるだろう。また来年、北海道勢がレベルアップした姿で全国に挑んでもらいたい。

 (写真はいずれも12月31日、フクダ電子アリーナ、提供:札幌大谷高校)


 上:上段写真/ボールを運びながら攻撃の機会を伺う札幌大谷10番MFの渡邉
 上:下段写真/攻撃の核として期待された札幌大谷20番エース村松。この日は最後まで神戸弘陵DFの厳しいマークに苦しめられた


 上:上段写真/北海道予選決勝で2得点の18番FW高橋。全国の舞台ではゴールならず
 上:下段写真/ハイボールをキャッチする札幌大谷GK1番の淺川。素晴らしいセーブ連発も、神戸弘陵の猛攻にあい、3失点を喫した

編集部