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第93回天皇杯はコンサドーレ札幌が3回戦へ(道予選〜2回戦まで総括)

13・09・11
天皇杯道代表・岩教大を一蹴し、J1磐田と対戦

 第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会は8月31日から全国各地で開幕、47都道府県代表が対戦する1回戦24試合が行われた。北海道代表の北海道教育大学岩見沢校(岩教大)は、山形県代表の羽黒高校と8月31日、札幌厚別運動公園競技場で対戦、2−1で勝ち進んだ。2回戦からはJリーグのチームが登場、岩教大は9月7日にコンサドーレ札幌と同競技場で対戦したが、札幌が4−1の大差で大学チームを退けた。2回戦は11日まで行われるが、早くもJ1の名古屋グランパスがJFLの長野バルセイロに、J2の横浜FCがツエーゲン金沢に敗れるなど波乱含みの展開になった。コンサドーレ札幌は3回戦で、J1ジュビロ磐田と対戦するが10月13日以降になり会場などは後日発表になる。元旦、東京国立競技場で決勝戦を合言葉に行われてきた「天皇杯」は、東京五輪の開催を予期したかのように今季で終わりになりそうだ。


北海道代表は岩教大

 今年の北海道代表は2年ぶり2度目の岩教大。羽黒高校(山形県代表)は9年ぶり2度目。天皇杯の本道の代表は、道知事杯の優勝チームが出ることに1997年からなり、17年になる。その間、北電、道都大、札大、ノルブリッツ北海道FC、ベアフット北海道が代表に入れ替わり出ている。今年の岩教大は監督が「サプライズ」と終了後、語ったように札大にワンチャンスをものにして勝った=詳細は別建て記事「天皇杯関連? サプライズ・岩教大が北海道代表に」を参照。


1回戦・岩教大と山形羽黒高

 さて、天皇杯1回戦は、岩教大が高校生ながら山形大を3−0で破っている羽黒高と対戦した。Jリーグ・モンテディオ山形の下部組織上がりの選手が多く、昨年インタハイのベスト8になって力を着けてきた。試合は、両チームともパスを中盤で回して、スルーパスをDF裏に出すシステム。前半31分に羽黒高のスルーパスが通り先取点。だが、2分後に岩教大はCKから葛西大がヘディングシュートを決め追い付いた。後半は岩教大のペースで展開、84分にFW伊藤巧貴のFKをMF志田尚弘が頭で決めて2−1で辛勝した=写真は別建て記事「天皇杯関連? 1回戦、岩教大−山形羽黒高の写真特集」に掲載。


2回戦・コンサドーレ札幌と岩教大

 2回戦は7日午後1時から厚別競技場に2千7百余人の観衆を集め、コンサドーレ札幌と岩教大の間で行われた。前半10分に札幌ゴール前で岩教大のFK。FW伊藤巧貴が直接蹴り込んで先制した。しかし4分後にコンサドFWフェホが岩教大ゴール前でPKを得て、これをレ コン ビンが蹴って同点。後半はコンサドペースで54分にDF松本怜大の相手ゴール前への浮き球を再びレ コン ビンがゲット、69分にフェホに代ったFW横野純貴が相手クリアミスを奪ってゲット、さらにDF上原慎也のセンタリングをMF砂川誠が決めて4−1で快勝した。これまで両チームは、5回の練習試合をした間柄。手の内は分かっていても、札幌のDF陣、奈良竜樹、上原らがそろったコンサドは安心して見ていられる。岩教大の越山賢一監督は「いろいろ勉強になった。こんな場が与えられて良かった。今後に生かしたい」と前向きに感想を述べた。コンサドの財前恵一監督は「サポーターが大勢で応援してくれて感謝している。レ コン ビンが戦う目標を持ってやってくれ、良かった」と振り返った=写真は別建て記事「天皇杯関連? 2回戦、コンサドーレ札幌−岩教大の写真特集」に掲載。
池田 淳