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総理大臣杯道大会、札大が3年ぶりの優勝 岩教大に1−0

13・06・11
 上写真/後半5分岩教大FW伊藤(21番)と激しくマッチアップする札大のキャプテン工藤(5番)。工藤はこの日決勝ゴールを決めるなど、チームをひっぱり優勝に導いた(写真はいずれも6月9日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント北海道大会は6月9日午後1時から札幌市の厚別公園競技場で決勝戦を行った。2年連続優勝の道教大岩見沢校(岩教大)と2年ぶり決勝進出の札幌大学(札大)の間で闘われた。                          

 好天に恵まれたがやや風が強く、前半風上を取った札大は、優位に展開したが得点には至らなかった。一方の岩教大は、前日の準決勝(対道都大)で延長戦にもつれ込みPK戦の末勝ち進んだだけに、全体的に体の切れがなかった。

 後半に入ると岩教大が追い風を生かして攻めるがGKの好捕やポストに阻まれ得点出来なかった。両軍とも苦しい展開が続く中で、札大にFKやCKのセットプレーが繰り返され、ついに70分にCKからのゴール前混戦から、札大キャプテンの工藤駿が押し込んで決勝点を挙げた。

 札大は23度目の代表で、これまでは1980年(第4回)の4位がベスト記録。この時は優勝した法大に準決勝で0−2、3位決定戦で大商大に1−2で敗れた。

 札大の橋本茂之監督は「昨季までの藤山和夫監督が、全て出来あがったチームを残してくれた。このチームを預かって本大会で結果を出したい」と抱負を語った。工藤主将は「選手が主体になって、積み重ねてきた。まだ相手は決まらないが、一つでも多く勝ちたい。インカレでもある程度の成績を出しているので、上を目指したい」。

 敗れた岩教大の越山賢一監督は「前日、延長戦を戦った割には、良く走っていた。今後に期待が持てる。3連勝は出来なかったが、次を目指して頑張りたい」。

 本大会は8月8日から大阪長居スタジアムを中心に開催される。


 上:上段写真/前半8分岩教大キャプテンMF上原(8番)のゴール正面からのFKを壁を作って守る札大の選手たち
 上:下段写真/後半25分札大右CKからの攻撃でキャプテンDF工藤(5番)がゴールを決め両手を大きく広げて喜ぶ。その左、岩教大キャプテンMF上原(8番)が「やられた!」という表情


 上:上段写真/後半ロスタイム岩教大FW奈良(31番)のヘディングシュートを札大DF串橋(中央)、キャプテンDF工藤(5番)らが懸命に守る
 上:下段写真/決勝終了の瞬間、抱き合って喜ぶ札大の選手たちに対しガックリの岩教大のFW近藤(左、芝に伏せている)、岡井(9番、膝をついている)、伊藤(右端)。勝負の明暗がはっきり分かれた

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影