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高校サッカー選手権、3連続PKの旭川実業ベスト8入りはならず

13・01・11
 冬の高校生王者を決める「第91回全国高校サッカー選手権大会」が昨年末の12月30日から開幕(決勝戦は1月14日、国立競技場)。北海道代表として、2年連続4度目の出場となる旭川実業高校が全国大会に挑んだ。

 12月31日、横浜のニッパツ三ツ沢競技場で行われた旭実の1回戦。相手は、今大会の優勝候補にも挙げられていた大津高校(熊本)。試合はフィールドを広く使った大津の攻撃に手を焼き、押し込まれる展開が前半から続く。

 後半も体を張った守備やクロスバーにも助けられるなど、最後まで大津にゴールを割らせず勝負はPK戦に。先行の大津が3人外したのに対し、旭実は3人が決め勝負あり(3−2)。年明け2日の2回戦に進んだ。

 2回戦の相手は、米子北高校(鳥取)。前半から米子北に攻め込まれ苦しい時間が続いたが、この試合でもポストに救われるなど運も味方につけ無失点で前半を折り返す。

 後半はさらに攻め込まれたが、旭実の真骨頂である粘り強い守備を遺憾なく発揮。スコアレスドローから2戦連続のPK戦に持ち込んだ。PK戦では1本止められたものの、米子北が2本外し4−2で勝利。同校初の本大会ベスト16入りを決めた。

 翌日の3回戦、相手は2回戦で7得点と攻撃力に定評のある立正大学淞南高校(島根)。守備の旭実対攻撃の立正大淞南という構図の試合はそれぞれの持ち味の光る好ゲームとなった。

 立正大淞南の多彩な攻撃をなんとか耐えていた旭実だったが、後半ついに均衡を破られる。しかし、ここから旭実も意地を見せ、FW山本の今大会初ゴールで同点に追いつく。その後、一進一退の攻防を見せるが両者にゴールは生まれず、旭実にとっては3戦連続でのPK戦に突入。PK戦では立正大淞南のGKにコースを全て読まれ、まさかの3人連続失敗。対する立正大淞南は3人全てがきっちりと決め、0−3で敗戦となった。

 高校年代のトップリーグであるプレミアリーグで培った旭実の守備力は全国の舞台でも十分に通用することは証明された。次はここにボールを奪った後の攻撃を上積みすれば、さらなる高みへ昇っていけるとみえた。
編集部